...こののんき坊のおれまでがいらん気をもませられるで……」「そりゃうそです」葉子は顔をおおうたままきっぱりと矢継ぎ早にいい放った...
有島武郎 「或る女」
...「ここには何戸はいっているのか」「崕地(がけち)に残してある防風林のまばらになったのは盗伐ではないか」「鉄道と換え地をしたのはどの辺にあたるのか」「藤田の小屋はどれか」「ここにいる者たちは小作料を完全に納めているか」「ここから上る小作料がどれほどになるか」こう矢継ぎ早やに尋ねられるに対して...
有島武郎 「親子」
...矢継ぎ早やに取消すのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...矢継ぎ早やに使者が来るのであった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...矢継ぎ早に接吻(せっぷん)の雨を降らせたりするのでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...「コル・ヌイ(角笛馬鹿)」「コル・ヌミューズ(角笛ぶす)」「コル・ナリン(紅色玉髄)」「コル・ニシュ(軒蛇腹)」「コル・ニション(間抜け)」「コル・ボー(カラス)」「コル・ナク(象使い)」「コル・ノラマ」この八つの返答が部屋のあちらこちらから矢継ぎ早に束になって返ってきて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...矢継ぎ早に質問に答える羽目になった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...本当に驚きっぱなしの夜だ、矢継ぎ早で、劇的で、息つく暇もありゃしない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...矢継ぎ早やに放たなければならなかつた...
牧野信一 「F村での春」
...三十篇の『正法眼蔵』を矢継ぎ早に草しているのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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