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饗庭篁村 「木曾道中記」
...矢庭に馳せていつて見ると...
飯田蛇笏 「秋風」
...出した其手で矢庭に畳に突いたお利代の手を握つて...
石川啄木 「鳥影」
...矢庭に兩手を胸の上に組んで...
石川啄木 「鳥影」
...野村は矢庭に女の腕を握つた...
石川啄木 「病院の窓」
...真青になって矢庭に秀ちゃん達を奥の方へ押し戻す恰好をした...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...独軍の塹壕で矢庭に小銃の爆(は)ぜる音がしたが...
薄田泣菫 「茶話」
...その時、矢庭に夫は、下駄を突っかけて外に飛び出ようとしました...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...矢庭に箪笥の引手に指をかけたが...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...親分は大事な身体だ」矢庭(やにわ)に平次の身体を横抱きにしたガラッ八...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...矢庭(やにわ)に沢屋を突き殺し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...矢庭にハンドバッグを懐へしまった...
林芙美子 「泣虫小僧」
...グロウヴスは自分でも不思議な位い興奮して、矢庭に、ぐっすり眠っているエヴァンスを叩き起した...
牧逸馬 「運命のSOS」
...堅苦しい具足などはさらりと脱ぎ棄てゝ矢庭に主人の木刀をお面に喰つたならば...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...矢庭に竹籔の奥を目がけて足袋跣足で向つて行つた...
牧野信一 「肉桂樹」
...隊長の姿が見えると兵士らは手にしてゐるシガレットを矢庭に放(はふ)り棄(す)てて整列する...
宮地嘉六 「老残」
...ここぞと思うと首を廻して矢庭に敵の胴腹へ突撃した...
横光利一 「旅愁」
...するとこの時何者かが矢庭に背後から彼を引っつかむと...
渡辺温 「絵姿」
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