...と何(なに)も矢場七(やばしち)...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...そこは矢場のように細長い室だが...
海野十三 「赤外線男」
...南方から注ぐものは矢場...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...当時矢場の遊びやそのあとからできたいわゆる銘酒屋(めいしゅや)をひやかすそのうまさにかけては...
高見順 「如何なる星の下に」
...その頃この辺の矢場の奥座敷に昼遊びせし時肱掛窓(ひじかけまど)の側(そば)に置きたる盃洗(はいせん)の水にいかなるはづみにや屋根を蔽ふ老樹の梢を越して...
永井荷風 「葡萄棚」
...この節は兩國あたりの矢場で吹矢を吹かせるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お千勢の矢場というは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...半助の矢場は見る見る寂(さび)れて行く――ツイお千勢を殺す気になりはしないかな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土地で一番繁昌してゐる矢場で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ちよいと矢場を覗いただけのことさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすがにこの土地の矢場で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...泣かずに遊んでいらっしゃい」小火矢場のとなりが広い馬場で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...矢場のほうへ入って行った...
久生十蘭 「キャラコさん」
...矢場辰と心安くなつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...矢場辰に一人の娘があつて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...矢場辰の娘が座頭をしてゐたのは此芝居である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...新寺町新割町には大矢場(おおやば)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...矢場と銘酒屋風景美妙斎と噂の女江戸以来の矢場...
山本笑月 「明治世相百話」
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