...矢っ張り知れません...
海野十三 「白蛇の死」
...ここで見なけりゃ矢っ張り情が移らないから...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...矢っ張り、智慧があらあなあ、深雪さん、それで――」庄吉が、ここまでいうと、小太郎が「深雪、すぐ行け」「ええ? はいっ」「若旦那」庄吉が、小太郎の顔を見ると「人手を借りとうない」小太郎は、鋭くいった...
直木三十五 「南国太平記」
...直(ぢき)近所に居たもんですから」「御母(おつか)さんは矢っ張り……」「矢っ張りつまらない内職をしてゐるんですが...
夏目漱石 「それから」
...是(これ)から先(さき)何(ど)うする積(つもり)かね」「さあ」「矢っ張り今迄の経験もあるんだから...
夏目漱石 「それから」
...矢っ張り何か心配の為(ため)ぢやないかしらと思つた...
夏目漱石 「それから」
...矢っ張り彼(あ)の時の様に奇麗に片付けて呉れるだらうか...
夏目漱石 「それから」
...矢っ張り三千代(みちよ)の事が気にかかるのである...
夏目漱石 「それから」
...矢っ張り詩や小説と同じ様に...
夏目漱石 「それから」
...「矢っ張り僕(ぼく)ののらくらが持ち来(き)たした低気圧なんだらう」と代助は笑ひながら立つた...
夏目漱石 「それから」
...「左様(さう)ですな」と矢っ張り煮(に)え切(き)らない答をした...
夏目漱石 「それから」
...「矢っ張り現代的滑稽の標本ぢやないか」と平岡は先刻(さつき)の批評を繰(く)り返(かへ)しながら...
夏目漱石 「それから」
...矢っ張りそれは死体だった...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...彼女の眼も矢っ張り私の動くのに連れて動いた...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...複数だから」「矢っ張りお父さんは偉いなあ...
平林初之輔 「人造人間」
...矢っ張り私は追跡されるであろう...
牧野信一 「ゼーロン」
...そうして妾は矢っ張り旧来(もと)の通りの美留藻で...
夢野久作 「白髪小僧」
...……矢っ張り鼻には動的の表現は無い……変化の出来ないものに表現力のあろう筈がない……あっても他動的で自動的ではないにきまっている……という事になります...
夢野久作 「鼻の表現」
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