...その自矜うちくだかれて...
太宰治 「HUMAN LOST」
...「果而勿矜(かにしてほこることなかれ)...
寺田寅彦 「雑記帳より(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...お島は限りない歓喜と矜(ほこり)とを感じずにはいられなかった...
徳田秋声 「あらくれ」
...私自身お上品ぶつた芸術家の矜(ほこ)りなんかは...
徳田秋声 「町の踊り場」
...憚(はばか)られる思い出と矜持(きょうじ)とのために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...終始矜持をもち続けた生活を...
豊島与志雄 「十一谷義三郎を語る」
...因襲と傳統に患いされた貴族的矜恃のためでもあったようである...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...わがはかなき矜持(ほこり)を蔑(さげ)しむ...
ノワイユ夫人 Comtesse de Noailles 堀辰雄訳 「生けるものと死せるものと」
...春風を竜馬の訪れと聞くなど驚くべき矜貴といふべきである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...だが彼女の家柄にたいする矜持(きょうじ)はとうとう彼女に彼をすてさせて...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...玩具を買つた時の子供のやうな心の忙しさと矜りを感じた...
牧野信一 「悪筆」
...かやうに論理を求めるところに知性の矜持があり...
三木清 「人生論ノート」
...一は矜禍羅(こんがら)と名づく(すなわち宮迦羅(くがら))...
南方熊楠 「十二支考」
...矜羯羅(こんがら)よりは制迦(せいたか)に近い...
南方熊楠 「十二支考」
...一面には報道陣の戦死としての矜(ほこ)りから死を突破しようとさえする従軍記者でもない作家...
宮本百合子 「明日の言葉」
...怒りと傷つけられた矜りに胸をもやした...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...朝輓具をつける時にずらかる犬を懲らしめさせる矜恃であつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...つつしんで身を矜持(きょうじ)する風で...
吉川英治 「私本太平記」
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