...銭塘(せんとう)の文人瞿祐(くゆう)である...
芥川龍之介 「奇遇」
...× × ×しかし銭塘の瞿祐は勿論...
芥川龍之介 「奇遇」
...地べたにおろされた瞿稼軒は...
薄田泣菫 「石を愛するもの」
...明(みん)の瞿佑(かくゆう)の『剪燈新話(せんとうしんわ)』の中の申陽洞(しんようどう)の記の粉本(ふんぽん)になっている...
田中貢太郎 「怪譚小説の話」
...瞿麦(なでしこ)重ねの薄物の袙を着...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...四百餘州瞿粟花...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...一輪の洋瞿麦(カアネーション)の事並に呑気なる鼻唄の事さて夕陽新聞記者古市加十は...
久生十蘭 「魔都」
...この無趣味索然たる建築場の中に高価な早咲きの洋瞿麦(カアネーション)が落ちているなど...
久生十蘭 「魔都」
...この世を背いて、家を出てまで菩提(ぼだい)を求めようとした人にな、留守居のものが何を言いに来たかと思うと、瞿麦がどうの、呉竹がどうのと、さも大事そうに聞かせているぞ」とお笑いになりながら仰ゃると、あの子も障子の向うでくすくす笑い出していた...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...「はぎの花を花(ばな)葛花(くずばな)瞿麦(なでしこ)の花...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その後唐になっては瞿曇姓の人が天文方の長官ともなり...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...後には花びらの歯が細く裂けたを瞿麦...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...また『西域記』十二に古(いにし)え瞿薩旦那(くさたな)国王数十万衆を整えて東国の師百万を拒(ふせ)ぎ敗軍し...
南方熊楠 「十二支考」
...これは帝釈は自分去勢されたが(帝釈雄鶏に化けて瞿曇(くどん)仙人の不在に乗じ...
南方熊楠 「十二支考」
...」詩は梅を詠ずる作と瞿麦(なでしこ)を詠ずる作との間に介(はさ)まつてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒の集に此家の瞿麦と菊との詩がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒が真野松宇の庭の瞿麦(なでしこ)を賞したことを憶ひ出した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...左右瞿麦(なでしこ)百合の二花紅白粧点す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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