...瞿祐はすぐにこの話から...
芥川龍之介 「奇遇」
...× × ×しかし銭塘(せんとう)の瞿祐(くゆう)は勿論...
芥川龍之介 「奇遇」
...剪燈新話は明(みん)の瞿佑(くゆう)と云う学者の手になったもので...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...されば章學誠が文史通義に、商瞿受易於夫子、其後五傳而至田何、施孟梁邱、皆田何之弟子也、然自田何而上、未嘗有書、則三家之易、著於藝文者、皆悉本於田何以上口耳之學也、といつてあるのも、商瞿以來の傳授が信ぜられぬことの外、即ち田何が始めて竹帛に著はしたといふことは、恐らく事實とするを得べく、少くとも其時までは易の内容にも變化の起り得ることが容易なものと考へられるのである...
内藤湖南 「易疑」
...瞿麦の花のようにパッと立ち上つて...
林芙美子 「清修館挿話」
...其処へ留守居をしていた者がひょいと寄ってきて「瞿麦(なでしこ)の種をとろうとしましたら...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...この世を背いて、家を出てまで菩提(ぼだい)を求めようとした人にな、留守居のものが何を言いに来たかと思うと、瞿麦がどうの、呉竹がどうのと、さも大事そうに聞かせているぞ」とお笑いになりながら仰ゃると、あの子も障子の向うでくすくす笑い出していた...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...「はぎの花を花(ばな)葛花(くずばな)瞿麦(なでしこ)の花...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...後には花びらの歯が細く裂けたを瞿麦...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...他の諸獣は今の五百釈童子瞿多弥の肱鉄を受けた奴輩だと仏が説かれた...
南方熊楠 「十二支考」
...瞿曇仙人釈の身上において千の女根を化し...
南方熊楠 「十二支考」
...瞿曇これを詛いて父(てて)なし子を生むべしという...
南方熊楠 「十二支考」
...これは帝釈は自分去勢されたが(帝釈雄鶏に化けて瞿曇(くどん)仙人の不在に乗じ...
南方熊楠 「十二支考」
...佛教を奉ずる者が釋尊を瞿曇具壽...
南方熊楠 「再び毘沙門に就て」
...蘭軒の集に此家の瞿麦と菊との詩がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「真野松宇宅集、園中瞿麦花盛開、云是先人竹亭先生遺愛之種、因賦一絶為贈...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...瞿麦(なでしこ)の花を栽(う)えると天人が降りるということを聞いて...
柳田国男 「年中行事覚書」
...六月だから瞿麦(なでしこ)でも飾るだろうという空想の...
柳田国男 「木綿以前の事」
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