...銭塘(せんとう)の文人瞿祐(くゆう)である...
芥川龍之介 「奇遇」
...早く……』二明国の末に瞿稼軒といふ忠節の人があつた...
薄田泣菫 「石を愛するもの」
...明(みん)の瞿佑(かくゆう)の『剪燈新話(せんとうしんわ)』の中の申陽洞(しんようどう)の記の粉本(ふんぽん)になっている...
田中貢太郎 「怪譚小説の話」
...瞿麦(なでしこ)重ねの薄物の袙を着...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...この人の藏書の處は、藝芸書舍というたが、その散じた本は、常熟の瞿氏と、聊城の楊氏とに入つたので、此二家は今日支那に現存してゐる二大藏書家といはれてゐる...
内藤湖南 「藏書家の話」
...瞿麦の花のようにパッと立ち上つて...
林芙美子 「清修館挿話」
...其処へ留守居をしていた者がひょいと寄ってきて「瞿麦(なでしこ)の種をとろうとしましたら...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...この世を背いて、家を出てまで菩提(ぼだい)を求めようとした人にな、留守居のものが何を言いに来たかと思うと、瞿麦がどうの、呉竹がどうのと、さも大事そうに聞かせているぞ」とお笑いになりながら仰ゃると、あの子も障子の向うでくすくす笑い出していた...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...他の諸獣は今の五百釈童子瞿多弥の肱鉄を受けた奴輩だと仏が説かれた...
南方熊楠 「十二支考」
...また『西域記』十二に古(いにし)え瞿薩旦那(くさたな)国王数十万衆を整えて東国の師百万を拒(ふせ)ぎ敗軍し...
南方熊楠 「十二支考」
...瞿伽離(くがり)見付けて諸比丘に向い...
南方熊楠 「十二支考」
...一説には瞿曇詛(のろ)うて帝釈を去勢したるを諸神憐んで羊の睾丸で補充したという(グベルナチス『動物譚原』一巻四一四頁...
南方熊楠 「十二支考」
...佛教を奉ずる者が釋尊を瞿曇具壽...
南方熊楠 「再び毘沙門に就て」
...」詩は梅を詠ずる作と瞿麦(なでしこ)を詠ずる作との間に介(はさ)まつてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒の集に此家の瞿麦と菊との詩がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...牽牛花(あさがほ)及瞿麦(なでしこ)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」わたくしは始て読んで瞿然(くぜん)とした...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あるいは空閑(くうげん)の阿蘭若処(あらんにゃしょ)にありて瞿摩(ぐま)を壇とし...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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