...銭塘(せんとう)の文人瞿祐(くゆう)である...
芥川龍之介 「奇遇」
...× × ×しかし銭塘(せんとう)の瞿祐(くゆう)は勿論...
芥川龍之介 「奇遇」
...早く……』二明国の末に瞿稼軒といふ忠節の人があつた...
薄田泣菫 「石を愛するもの」
...剪燈新話は明(みん)の瞿佑(くゆう)と云う学者の手になったもので...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...されば章學誠が文史通義に、商瞿受易於夫子、其後五傳而至田何、施孟梁邱、皆田何之弟子也、然自田何而上、未嘗有書、則三家之易、著於藝文者、皆悉本於田何以上口耳之學也、といつてあるのも、商瞿以來の傳授が信ぜられぬことの外、即ち田何が始めて竹帛に著はしたといふことは、恐らく事實とするを得べく、少くとも其時までは易の内容にも變化の起り得ることが容易なものと考へられるのである...
内藤湖南 「易疑」
...瞿麦の花のようにパッと立ち上つて...
林芙美子 「清修館挿話」
...この無趣味索然たる建築場の中に高価な早咲きの洋瞿麦(カアネーション)が落ちているなど...
久生十蘭 「魔都」
...その後唐になっては瞿曇姓の人が天文方の長官ともなり...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...また『西域記』十二に古(いにし)え瞿薩旦那(くさたな)国王数十万衆を整えて東国の師百万を拒(ふせ)ぎ敗軍し...
南方熊楠 「十二支考」
...瞿伽離(くがり)見付けて諸比丘に向い...
南方熊楠 「十二支考」
...古伝にアハリアは梵天創世最初に造った女で瞿曇(くどん)仙人の妻たり...
南方熊楠 「十二支考」
...一説には瞿曇詛(のろ)うて帝釈を去勢したるを諸神憐んで羊の睾丸で補充したという(グベルナチス『動物譚原』一巻四一四頁...
南方熊楠 「十二支考」
...瞿曇仙人釈の身上において千の女根を化し...
南方熊楠 「十二支考」
...」詩は梅を詠ずる作と瞿麦(なでしこ)を詠ずる作との間に介(はさ)まつてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「真野松宇宅集、園中瞿麦花盛開、云是先人竹亭先生遺愛之種、因賦一絶為贈...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」わたくしは始て読んで瞿然(くぜん)とした...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...左右瞿麦(なでしこ)百合の二花紅白粧点す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...六月だから瞿麦(なでしこ)でも飾るだろうという空想の...
柳田国男 「木綿以前の事」
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