...南洲一見して瞿然(くぜん)たり...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...地べたにおろされた瞿稼軒は...
薄田泣菫 「石を愛するもの」
...明(みん)の瞿佑(かくゆう)の『剪燈新話(せんとうしんわ)』の中の申陽洞(しんようどう)の記の粉本(ふんぽん)になっている...
田中貢太郎 「怪譚小説の話」
...この人の藏書の處は、藝芸書舍というたが、その散じた本は、常熟の瞿氏と、聊城の楊氏とに入つたので、此二家は今日支那に現存してゐる二大藏書家といはれてゐる...
内藤湖南 「藏書家の話」
...瞿麦の花のようにパッと立ち上つて...
林芙美子 「清修館挿話」
...「はぎの花を花(ばな)葛花(くずばな)瞿麦(なでしこ)の花...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...後には花びらの歯が細く裂けたを瞿麦...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...菅公の知人嶋田忠臣が禁中の瞿麦花を詠んだ詩が二つある...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...瞿伽離(くがり)見付けて諸比丘に向い...
南方熊楠 「十二支考」
...帝釈かかる美婦を仙人などに添わせ置くは気が利かぬと謀叛を起し、月神チャンドラを従え雄鶏に化けて瞿曇の不在を覘(うかが)い、月神を門外に立たせ、自ら瞿曇に化け、入りてその妻と通じた処へ瞿曇帰り来れど月神これを知らず、瞿曇現場へ踏み込み、呵(か)して帝釈を石に化し千の子宮を付けて水底に沈めた...
南方熊楠 「十二支考」
...瞿曇これを詛いて父(てて)なし子を生むべしという...
南方熊楠 「十二支考」
...私陀をその妻瞿夷(くい)...
南方熊楠 「十二支考」
...肉と魚を瞿曇仙人に捧げ...
南方熊楠 「詛言に就て」
...「真野松宇宅集、園中瞿麦花盛開、云是先人竹亭先生遺愛之種、因賦一絶為贈...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...牽牛花(あさがほ)及瞿麦(なでしこ)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...左右瞿麦(なでしこ)百合の二花紅白粧点す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...庭に瞿麦(なでしこ)を栽(う)えると天人が降りて来るということを...
柳田国男 「年中行事覚書」
...種々の説ありて殆んど神秘時代に属するが如く見ゆる瞿曇(クドン)氏とヲーガスチン帝の時に生れ...
山路愛山 「英雄論」
便利!手書き漢字入力検索