...銭塘(せんとう)の文人瞿祐(くゆう)である...
芥川龍之介 「奇遇」
...× × ×しかし銭塘の瞿祐は勿論...
芥川龍之介 「奇遇」
...剪燈新話は明(みん)の瞿佑(くゆう)と云う学者の手になったもので...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...一輪の洋瞿麦(カアネーション)の事並に呑気なる鼻唄の事さて夕陽新聞記者古市加十は...
久生十蘭 「魔都」
...この無趣味索然たる建築場の中に高価な早咲きの洋瞿麦(カアネーション)が落ちているなど...
久生十蘭 「魔都」
...其処へ留守居をしていた者がひょいと寄ってきて「瞿麦(なでしこ)の種をとろうとしましたら...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...この世を背いて、家を出てまで菩提(ぼだい)を求めようとした人にな、留守居のものが何を言いに来たかと思うと、瞿麦がどうの、呉竹がどうのと、さも大事そうに聞かせているぞ」とお笑いになりながら仰ゃると、あの子も障子の向うでくすくす笑い出していた...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...その後唐になっては瞿曇姓の人が天文方の長官ともなり...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...後には花びらの歯が細く裂けたを瞿麦...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...古伝にアハリアは梵天創世最初に造った女で瞿曇(くどん)仙人の妻たり...
南方熊楠 「十二支考」
...一説には瞿曇詛(のろ)うて帝釈を去勢したるを諸神憐んで羊の睾丸で補充したという(グベルナチス『動物譚原』一巻四一四頁...
南方熊楠 「十二支考」
...瞿曇仙人釈の身上において千の女根を化し...
南方熊楠 「十二支考」
...初め林中に瞿曇仙に師事した時...
南方熊楠 「十二支考」
...佛教を奉ずる者が釋尊を瞿曇具壽...
南方熊楠 「再び毘沙門に就て」
...蘭軒の集に此家の瞿麦と菊との詩がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...瞿麦(なでしこ)の花を栽(う)えると天人が降りるということを聞いて...
柳田国男 「年中行事覚書」
...六月だから瞿麦(なでしこ)でも飾るだろうという空想の...
柳田国男 「木綿以前の事」
...あるいは空閑(くうげん)の阿蘭若処(あらんにゃしょ)にありて瞿摩(ぐま)を壇とし...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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