...瞹眛(あいまい)なある待(ま)つことで気(き)が張(は)っている様子(ようす)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...閣下と自由黨とは更に瞹眛なる交渉を經由して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...而して其の小事に聡明にして大局に瞹昧なるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...簡單(かんたん)に瞹昧(あいまい)に斯(か)ういつた...
長塚節 「土」
...あれでも知った人には滅多(めった)に逢(あ)わないだろうね」「そうですね」と瞹眛(あいまい)に受ける...
夏目漱石 「虞美人草」
...瞹眛(あいまい)な約束をやめてくれと云うのもさほど不義理とは受取れない...
夏目漱石 「虞美人草」
...結構だ」岡田は「ええまあお蔭(かげ)さまで」と云ったような瞹眛(あいまい)な挨拶(あいさつ)をしたが...
夏目漱石 「行人」
...女は瞹眛(あいまい)な父の言葉を聞いて...
夏目漱石 「行人」
...時によると例の通り煙草に火を点(つ)けて瞹眛(あいまい)な煙を吐いたりした...
夏目漱石 「行人」
...自分は瞹眛(あいまい)な返事をして...
夏目漱石 「行人」
...もっと大きなものを指(さ)すのだ」「そんな瞹眛(あいまい)なものがどこにある」私「なければ君を救う事ができないだけの話だ」「じゃしばらくあると仮定して……」私「万事そっちへ委任してしまうのさ...
夏目漱石 「行人」
......
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...彼自身も自分の素性については実は瞹昧なことしか話さず...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...約二リットル位までは可能だろうという極めて瞹昧な答えしか...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...あれはぜんぶどういう意味だったのだろう? これほど瞹昧な状態へ迷いこむようなへまをどうして仕出かしたのだろう? むしろ故意に誘導されたのではないだろうか? 考えがひどく混乱し...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...今日では怒と憎みとの區別も瞹昧になつてゐる...
三木清 「人生論ノート」
...この社會において名譽心と虚榮心との區別が瞹昧になつたといふ事情に相應してゐる...
三木清 「人生論ノート」
...怒の意味が瞹昧になつた今日においては...
三木清 「人生論ノート」
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