...これらの瞹昧なやり口は...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...而して其の小事に聰明にして大局に瞹昧なるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...而して其の小事に聡明にして大局に瞹昧なるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...あれでも知った人には滅多(めった)に逢(あ)わないだろうね」「そうですね」と瞹眛(あいまい)に受ける...
夏目漱石 「虞美人草」
...瞹眛(あいまい)な約束をやめてくれと云うのもさほど不義理とは受取れない...
夏目漱石 「虞美人草」
...結構だ」岡田は「ええまあお蔭(かげ)さまで」と云ったような瞹眛(あいまい)な挨拶(あいさつ)をしたが...
夏目漱石 「行人」
...父ははなはだ瞹眛(あいまい)な説明をしていたが...
夏目漱石 「行人」
...自分は瞹眛(あいまい)な返事をして...
夏目漱石 「行人」
...もっと大きなものを指(さ)すのだ」「そんな瞹眛(あいまい)なものがどこにある」私「なければ君を救う事ができないだけの話だ」「じゃしばらくあると仮定して……」私「万事そっちへ委任してしまうのさ...
夏目漱石 「行人」
......
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...また中にはどっちつかずの変に瞹昧な表情をうかべている婦人もあって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何か瞹昧な証文に署名させて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼自身も自分の素性については実は瞹昧なことしか話さず...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...約二リットル位までは可能だろうという極めて瞹昧な答えしか...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...こういう体験にはつきものの瞹昧な悲しさがあるにもかかわらず...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...今日では怒と憎みとの區別も瞹昧になつてゐる...
三木清 「人生論ノート」
...この社會において名譽心と虚榮心との區別が瞹昧になつたといふ事情に相應してゐる...
三木清 「人生論ノート」
...さほ子は瞹昧極る微笑を洩した...
宮本百合子 「或る日」
便利!手書き漢字入力検索