...しかるに五月十日以来のドイツの猛撃は瞬時にオランダ...
石原莞爾 「最終戦争論」
...瞬時に勝負の帰趨(きすう)が明(あきら)かとなり即時休戦状態となるのかもしれない...
海野十三 「『地球盗難』の作者の言葉」
...瞬時にして爆音を発すると共に...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...琵琶師の身体は何も残っていない……よし殿様へこの耳を持って行こう――出来る限り殿様の仰せられた通りにした証拠に……』その瞬時に芳一は鉄のような指で両耳を掴まれ...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...激しい爭ひは瞬時にして了つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死の決行された瞬時に於ける...
萩原朔太郎 「宿命」
...夕べの靜かなる都會の空に炎は美しく燃え出づるたちまち流れはひろがり行き瞬時に一切を亡ぼし盡せり...
萩原朔太郎 「氷島」
...近所合壁は一瞬時に...
羽志主水 「越後獅子」
...一瞬時において永遠的である――宗教の不死性はこれ」といふ...
波多野精一 「時と永遠」
...(お京は、どうしとるか知らん?)しかし、その遠い感傷は、銃声によって、瞬時に、ふっとんだ...
火野葦平 「花と龍」
...大勢が瞬時に不審を抱く...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...その人はよし判つたとカメラを本人の氣のつかない瞬時に...
室生犀星 「巷の子」
...瞬時にして老僧の如く身内が冷えるという...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...殆んど瞬時に起こった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...瞬時にその「つなぎ烽火」は荊州本城へ急を告げて...
吉川英治 「三国志」
...瞬時に交通を遮断していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...あの人を見殺しにしてはならぬ」と、たちどころに手分けを命じて、その結果、瞬時に、邸内へ助け入れたものだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...五里の嶮坂(けんばん)瞬時に降(くだ)り尽(つく)し...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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