...その中に潜む力は一瞬時にして...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...人が一事を思うその瞬時にアンチセシスが起こる...
有島武郎 「二つの道」
...大水氾濫するときハ瞬時にして堤内に充満し水流溢れて風波起り...
田中正造 「非常歎願書」
...太陽が出ると一瞬時に世界は光に包まれる...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...安岡っ引に縛られるような三下(さんした)じゃねえ」「何をッ」ここでも乱闘は瞬時に片付きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次の力添へで瞬時にかたづいてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すべてが瞬時に、とほりすぎた...
原民喜 「火の子供」
...瞬時に作動させて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...このざまです」トレナー氏が瞬時に考えをめぐらした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...大勢が瞬時に不審を抱く...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...二時間にすぎない・いかに悪くいっても百年くらいの(それだって悠久にくらべれば一瞬時にすぎない)・短い時期の考察に拘泥(こうでい)し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...瞬時にして老僧の如く身内が冷えるという...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...瞬時に乱闘が始まっていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...――しかしこの美観も瞬時に消えて...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...瞬時にその「つなぎ烽火」は荊州本城へ急を告げて...
吉川英治 「三国志」
...「天水郡の太守馬遵(ばじゅん)は、瞬時に発して、はや蜀軍のうしろに後詰しておるのに、安定城はなにを猶予しておらるるぞ...
吉川英治 「三国志」
...――また、瞬時にして、ぱっと醒(さ)める...
吉川英治 「新書太閤記」
...複雑な図表を瞬時に解釈する技能は紛れも無く畏怖すべき領域に達していた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
便利!手書き漢字入力検索