...わたしはその間(あいだ)瞬きもせず...
芥川龍之介 「報恩記」
...晴れ亙つた大空一めんに忙はしく瞬きする星くづに眼をやりながら...
有島武郎 「秋」
...瞬きもせぬ一双の眼だけが遠い空の星の樣...
石川啄木 「病院の窓」
...瞬きをするかも知れませんので」斎藤氏は生真面目な様子で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...書記官は眼鏡の裏で迷惑そうに瞬きながら...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...瞬きする間もないうちに...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ぱちぱちと瞬きをした...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...瞬きの毎に怪しい惑わしが伝わってきた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...瘴気(しやうき)の中で瞬きをするであらう...
中原中也 「山羊の歌」
...戌刻(いつつ)(八時)過ぎは戸をしめてしまいます」「フーム」「八五郎さんが本当にそんな大きな家へ行ったんでしょうか」お品の聡明な眼が瞬きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...瞬きもせずに空間の一点を凝視している...
久生十蘭 「悪の花束」
...……すこしばかり参考書を貸していただければ……」そう言いながら、何気なく先生のとなりへ視線を移すと、瞬きもせずに、竜太郎を瞶めているヤロスラフの眼と出会った...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...内側にまくれこむほど、唇をきっと結び、豹のような鋭い眸(まなざし)で、瞬きもせず、自分を凝視しているマンの血走った顔に、ギンはぎょっとした...
火野葦平 「花と龍」
...あの濃い眉と頻りに瞬きをする左の眼とを...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...黄の万花灯(ネオン・サイン)の光りが一斉に瞬きはじめてゐた...
牧野信一 「変装綺譚」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...面(めん)にくり拔いた眼の奧から舌のやうな赤い瞬きをちらつかせ...
室生犀星 「末野女」
...舞台に噛ぶり付いて瞬きせず仲蔵に見入って居る老いさらばえた浪人体の老武士がある...
山中貞雄 「中村仲蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??