...面羞(おもは)ゆげに瞬きをした...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...瞬きもせず澄みきつた眼を開いて...
薄田泣菫 「石竹」
...頻りに瞬きをしてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...それも瞬きなどで人に気取られるようなものではない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...瞬きもせず瞠めてゐるのだつた...
高見順 「かなしみ」
...自働交換台の豆電燈の瞬きを手帳に記録するだけで満足するようなことになる恐れがないとは云われない...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...幻は瞬間に消えたが、彼は眼を瞬き、煙草を吸った...
豊島与志雄 「逢魔の刻」
...」見上げてる二つの顔が瞬きもしなかった...
豊島与志雄 「月明」
...涙を一杯含んだ眼をぱちりと瞬きました...
豊島与志雄 「香奠」
...ぱっぱっと瞬きをする...
豊島与志雄 「最近の菊池寛氏」
...殆(ほと)んど瞬きもせずに...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...しきりに瞬きをしながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...筆を握って瞬きもせずそのはっきりした四角な区切りを見つめていると...
宮本百合子 「雲母片」
...ふだんより余計瞬きをするような表情で姉を見ているのであった...
「海流」
...瞬きもしないで富岡に対する罵倒をきき終ると...
「海流」
...いつ瞬きしたのかしらといくら考えても分らないから可笑しいわね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
三好達治 「山果集」
...イクラ汗が眼に流れ込んでも瞬き一つしない...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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