...だが、次の瞬間、僕はそれを早速訂正しなければならなかった...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...一瞬間さっと顔色を変えはしたものの...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一瞬の躊躇もなく...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...私たちを見た瞬間部屋から逃げ出していって...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...瞬間目先きが晦(くら)んだようだった...
徳田秋声 「仮装人物」
...そのまま瞬きもしないで...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...ただ瞬(またた)きがちな近視の眼とつぼめた口の動きで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...長い間この一瞬間のことを考えました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...小野さんがこの瞬間にこの美しい画を捕えたなら...
夏目漱石 「虞美人草」
...どうですこの一瞬の捕へ難い光景...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...凝と目瞬きもしないで前の方を視詰めてゐた...
牧野信一 「妄想患者」
...はじめて藍と朱と墨とを彩ってゆくことができたあの瞬間の晴れがましさよ...
正岡容 「小説 圓朝」
...メスを入れられる痛さは瞬間的なものであり...
山本周五郎 「青べか物語」
...と、次の瞬間、彼は踏(ふ)み蹂(にじ)られた草の緑が眼につくと、反耶に微笑(ほほえ)む不弥(うみ)の女の顔を浮べて逆様(さかさま)に墜落(ついらく)した...
横光利一 「日輪」
...湖面の渚の線が見えたり消えたりしつつ瞬時といへども停止をしない...
横光利一 「榛名」
...一瞬南は真顔になった...
横光利一 「旅愁」
...この瞬間だけでは...
吉川英治 「江戸三国志」
...こういう作品に接した瞬間の印象は語ることのできないものである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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