...上面の胡魔化しで瞞着して行く男から...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...ただ人間は nicety の仮面の下に自分自らを瞞着(まんちゃく)しようとしているのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...英語独稽古から初めて此頃では瞞着(まやかし)の化粧品と小間物を売つてマゴ/\しておるが君...
内田魯庵 「貧書生」
...無知で愚昧な被害民は瞞着できても...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...組織的瞞着の有力なる一分子である」となし...
大杉栄 「生の拡充」
...絶好の瞞着手段であったのである...
大杉栄 「征服の事実」
...どうしても完璧の瞞着(まんちゃく)が出来なかった...
太宰治 「誰」
...完璧(かんぺき)の瞞着の陣地も...
太宰治 「東京八景」
...なぜならすべての瞞着あるひは詐欺のうちには何等かの不完全性が見出されるから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...すべての瞞着と詐欺とが或る欠陥から出てくるということは...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...この論はなはだ穏当着実もって俗人を瞞着(まんちゃく)するに足るといえども...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...あなたはほんとに瞞着家です...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...差配を瞞着してしまった松木...
豊島与志雄 「古井戸」
...テナルディエは特に瞞着(まんちゃく)者で落ち着いた男であって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...又しても例の婦人の嫉妬など唱えて以て世間を瞞着(まんちゃく)せんとするも...
福沢諭吉 「女大学評論」
...人を籠絡(ろうらく)し瞞着(まんちゃく)してこられた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あるいは人々を瞞着(まんちゃく)してうまうま出世したかも知れぬ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...不埒な女を玩弄し瞞着してやらうと思つてゐる...
横光利一 「悲しみの代價」
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