...普遍的自我の聲を瞞着せむがために...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...組織的瞞着の有力なる一分子である...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...僕たちを瞞着(まんちゃく)する目的で...
太宰治 「新ハムレット」
...完璧(かんぺき)の瞞着の陣地も...
太宰治 「東京八景」
...すべての瞞着と詐欺とが或る欠陥から出てくるということは...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...この論はなはだ穏当着実もって俗人を瞞着(まんちゃく)するに足るといえども...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...つまり瞞着(まんちゃく)しようと思って悪企みをしてやがるのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...職人は不相變の手で甘く之を瞞着する...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...坪井が伯父さんを瞞着したように...
豊島与志雄 「怪異に嫌わる」
...彼は瞞着(まんちゃく)者かもしくは狂人だと見なしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...テナルディエは特に瞞着(まんちゃく)者で落ち着いた男であって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...みんなを瞞着してしまいました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...将校団のほうはこんなことで瞞着されるはずはなく...
久生十蘭 「ノア」
...互に瞞着(まんちゃく)しようと力(つと)めあうものの...
二葉亭四迷 「浮雲」
...この芝居にまんまと瞞着(?)された老人は...
牧野信一 「砂浜」
...瞞着といふ言葉を私は信じなかつた...
牧野信一 「武者窓日記」
...」私は自分で自分を瞞着(ごまか)すやうな...
水野仙子 「脱殼」
...よく出鱈目や茶羅鉾(ちゃらっぽこ)を云って他人を瞞着しようとする時又は気がさしたり図星を刺されたり素(す)ッ破(ぱ)抜かれたりした場合なぞに...
夢野久作 「鼻の表現」
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