...「十悪業」は、殺生、偸盗、邪淫、妄語、兩舌、惡口、綺語、貪欲、瞋恚、邪見から成る...
...どこにある!」瞋恚(しんい)と憎悪に燃えて...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...しかし、この穏かな平和な田舎(ゐなか)も、それは外形だけで、争闘、瞋恚(しんい)、嫉妬(しつと)、執着(しふぢやく)は至る処にあるのであつた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...……そうして心の中は瞋恚(しんい)の焔(ほのお)に燃えたり...
近松秋江 「霜凍る宵」
...瞋恚はげしくカルハース睨みて暴く叫び曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 5瞋恚を起すつらき言紆餘曲折に宣んし曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かくて瞋恚の父と共...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...120やがて未曾有のおほいなる憤怒瞋恚は恐るべく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ますます復讐の瞋恚(しんい)に燃えて...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...「瞋恚というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...瞋恚(しんい)と憎悪のいり交ったるごとき凄じい視線を自分のほうに送っているそれであった...
久生十蘭 「黒い手帳」
...瞋恚の爪を剥いて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...仏経には竜は瞋恚(しんい)熾盛(しじょう)の者といえるごとくいずれの国でも竜猛烈にして常に同士討ちまた他の剛勢なものと闘うとしたので...
南方熊楠 「十二支考」
...その蛙は貪慾、蛇は嫉妬、山羊は不貞、獅は瞋恚、孔雀は虚傲、亀は懶惰、豕は大食を表わす(『ノーツ・エンド・キーリス』九輯六巻一三六頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...瞋恚っていうのよ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...理性と瞋恚(しんい)のあいだに迷いぬく姿であった...
吉川英治 「私本太平記」
...そして瞋恚(しんい)の炎(ほむら)に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...瞋恚(しんい)を燃やしておらるるという噂がもっぱらにある...
吉川英治 「親鸞」
...それだけに人目のない二人だけの時にはどんなに――と瞋恚(しんい)の炎(ほむら)に燃えて邪推もされる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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