...「十悪業」は、殺生、偸盗、邪淫、妄語、兩舌、惡口、綺語、貪欲、瞋恚、邪見から成る...
...瞋恚はげしくカルハース睨みて暴く叫び曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 205瞋恚を胸に蓄へて互に離れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...瞋恚(しんい)の焔とでも云うのか...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...むらむらと瞋恚(しんい)の炎を燃やして...
中里介山 「大菩薩峠」
...さきには忿怒瞋恚(ふんぬしんい)の形相のみが眼に入ったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...かヽる人々(ひと/″\)の瞋恚(しんい)のほむらが火柱(ひばしら)などヽ立昇(たちのぼ)つて罪(つみ)もない世上(せじやう)をおどろかすなるべし...
樋口一葉 「經つくゑ」
...瞋恚(しんい)と憎悪のいり交ったるごとき凄じい視線を自分のほうに送っているそれであった...
久生十蘭 「黒い手帳」
...瞋恚(しんい)して欲せじ...
三木清 「親鸞」
...その蛙は貪慾、蛇は嫉妬、山羊は不貞、獅は瞋恚、孔雀は虚傲、亀は懶惰、豕は大食を表わす(『ノーツ・エンド・キーリス』九輯六巻一三六頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...怪しく疑ひ深き瞋恚(しんに)の心...
夢野久作 「白くれない」
...青い眉は瞋恚(しんい)の炎(ほむら)をなし...
吉川英治 「江戸三国志」
...如法(にょほう)の闇(やみ)瞋恚(しんい)の夜烏(よがらす)一指を切った僅かな血にも...
吉川英治 「剣難女難」
...瞋恚(しんい)の人の胸にも似る乱れ雲は...
吉川英治 「剣難女難」
...彼女の瞋恚(しんい)は解けようもない...
吉川英治 「私本太平記」
...孫兵衛の瞋恚(しんい)の耳には...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...瞋恚(しんい)の炎を燃えたたせる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...瞋恚(しんい)に燃えていたことは当然だろう...
吉川英治 「松のや露八」
...それだけに人目のない二人だけの時にはどんなに――と瞋恚(しんい)の炎(ほむら)に燃えて邪推もされる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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