...「十悪業」は、殺生、偸盗、邪淫、妄語、兩舌、惡口、綺語、貪欲、瞋恚、邪見から成る...
...瞋恚(しんに)永く尽き...
高神覚昇 「般若心経講義」
...私には馴染のふかい例の瞋恚(しんい)のまなざしでわたしの眼を睨みつけて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
... 80たとへ今日暫くは其憤激を抑ふるも後日に之を霽すまで胸裏に宿る炎々の瞋恚の焔收まらず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...瞋恚はげしくカルハース睨みて暴く叫び曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 5瞋恚を起すつらき言紆餘曲折に宣んし曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...405われに抗する禍はかくと知るべし、アテーネー、われヘーレーに對しては怒らず、瞋恚催さず、我の計畫するところ破るは*彼の習のみ』405 月と日る十年とは滿九年の意、九は神聖の數と曰はる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ヘーレーに對しては怒らず瞋恚催さず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...君に向ひて恐るべき瞋恚を起す衆神の多くの子らは戰へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「瞋恚というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...この世のありとあらゆる冷酷と瞋恚がこの顔一つに凍りついたかに見えたのである...
久生十蘭 「魔都」
...瞋恚と絶望と哀愁とが各三分の一ぐらいずつ入り交ったるが如き...
久生十蘭 「魔都」
...瞋恚の爪を剥いて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...潜ませた瞋恚(しんい)は奥歯のなかで人知れず軋(きし)んでいるにちがいない...
本庄陸男 「石狩川」
...皆先身瞋恚(はらたて)心(こころ)曲(まが)り端大(たんだい)ならずして布施を行せしにより今竜と生まる...
南方熊楠 「十二支考」
...仏経には竜は瞋恚(しんい)熾盛(しじょう)の者といえるごとくいずれの国でも竜猛烈にして常に同士討ちまた他の剛勢なものと闘うとしたので...
南方熊楠 「十二支考」
...怪しく疑ひ深き瞋恚(しんに)の心...
夢野久作 「白くれない」
...その瞋恚(しんい)は...
吉川英治 「大岡越前」
...瞋恚(しんい)を燃やしておらるるという噂がもっぱらにある...
吉川英治 「親鸞」
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