...「これを睾丸(きんたま)へ塗(ぬ)つて置くと好(い)いや」と勧(すす)めた...
芥川龍之介 「僕の友だち二三人」
...男はいつも睾丸がさっぱりしていなければいけない...
豊島与志雄 「男ぎらい」
...睾丸(きんたま)がちぢみ上っちまったぞ...
直木三十五 「南国太平記」
...また片々を立てゝ置きまして片々を以て向ふが飛び込む所同じく睾丸を突き上げるといふ恐ろしい棒でございますが...
長塚節 「撃劍興行」
...神様の顔へ豚の睾丸(きんたま)をつけたような奴(やつ)ばかり出来て...
夏目漱石 「虞美人草」
...“痔”は、口、足、睾丸、臍、肛門、に腫脹があり、血液喪失が多く、脱水状態、食欲不振、仙痛、熱、が起きたら、致死的と考えられた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...陰茎と睾丸は包にくるんで恥丘の近くで一刀のもとに切断し...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
......
波立一 「動員令」
...癩といふものは、性病とか、胃病とか、睾丸炎とか、まあそんなものと同じやうに、単に一つの病気の種類なのだ...
北條民雄 「独語」
...何がな珍説を出さんとする輩これを見て兎の雌に睾丸あり雄に牝戸ありとしたらしい...
南方熊楠 「十二支考」
...トルコのソリマン二世一日睾丸抜いた牡馬が戯るるを睹(み)...
南方熊楠 「十二支考」
...梵語でもアンダなる一語は卵をも睾丸をも意味するからだ...
南方熊楠 「十二支考」
...睾丸を卵と呼んだのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...これを直ぐに抜出そうとすれば薄い膜を破って筋を截(き)るばかりで造作(ぞうさ)もないけれども上の方の睾を先へ抜くと下の方のが奥へ釣上(つりあが)ってとても抜けなくなる...
村井弦斎 「食道楽」
...今度は上の方の睾を抜くのは容易だから二つ抜出してしまったら外皮を縫って放しておくと三十分も過(すぐ)れば餌(え)を拾って食べている...
村井弦斎 「食道楽」
...そして不意に冷えた自分の睾丸にさわって見ていまさらに驚いた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...家族もあれば睾丸(きんたま)もある...
夢野久作 「近世快人伝」
...睾丸(きんたま)も真黒う固まっとる...
夢野久作 「近世快人伝」
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