...睾丸にアルコオルは塗らないことにしてゐる...
芥川龍之介 「僕の友だち二三人」
...見知りの番頭が睾丸(きんたま)火鉢をしてゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...左の睾丸はあまり運動する様子がなかった...
谷崎潤一郎 「鍵」
...(提睾筋検査の時...
谷崎潤一郎 「鍵」
...お多福風から睾丸炎になるいうことかてあるもんやそうですなあ? 尤もそないいうてるだけで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...大睾丸を抱へて大騒を遣つて居る最中だつたさうで...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...而(そう)して睾丸(こうがん)を啣えて体をドシ/\と大地に投げつけた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...睾丸も大きくなった...
外村繁 「澪標」
...睾丸を水で洗うことにしている...
豊島与志雄 「男ぎらい」
...子宮も睾丸も摘出できなかったという次第で...
豊島与志雄 「太宰治との一日」
...また片々を立てゝ置きまして片々を以て向ふが飛び込む所同じく睾丸を突き上げるといふ恐ろしい棒でございますが...
長塚節 「撃劍興行」
...狸の睾丸を燒いた下手人を調べて見よう」「本當ですか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梵語でもアンダなる一語は卵をも睾丸をも意味するからだ...
南方熊楠 「十二支考」
...城主自ら睾丸を切り去るにあらずんばたちまちその子を塔上より投下すべしと言い張った...
南方熊楠 「十二支考」
...麾下(きか)に列したとある(『野史』一二六)は自分の家から火を出しながら大睾丸の老爺を負って逃げたので褒美(ほうび)されたような咄し...
南方熊楠 「十二支考」
...これを直ぐに抜出そうとすれば薄い膜を破って筋を截(き)るばかりで造作(ぞうさ)もないけれども上の方の睾を先へ抜くと下の方のが奥へ釣上(つりあが)ってとても抜けなくなる...
村井弦斎 「食道楽」
...耶蘇教は日本まで渡って来るうちに印度(インド)洋かどこかで睾丸(きんたま)を落いて来たらしいな」「アハハハハ...
夢野久作 「近世快人伝」
...尻をまくってアグラを掻き睾丸(きんたま)の毛を剃り初めたのには驚いた...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
便利!手書き漢字入力検索