...唯火を睹るよりも明かなるは大將の死が此の如き客觀的方面にも種々の問題を殘してゐることである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...労農政府の明暗両方面をも目睹(もくと)したなら...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...火を睹(み)るよりも明らけし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...之は紙面を目睹したものの詐ることの出来ない印象である...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...人類の理性と情性とを進歩せしめる動力は事実上全く失われることは火を睹るよりも瞭らかである...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...ところが今睹(み)た対象は毫(ごう)もそんな感じを引き起さなかった...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...兩者の利害得失火を睹るよりも瞭かなるあるべし...
原勝郎 「貢院の春」
...裏庭の月明りの中で目睹した一件は...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...生活資料の増加と並んでまた労働階級の境遇に影響を及ぼす他の原因をも目睹して...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...予輩しばしば睹(み)た南米産の大蛙ケラトリフス・コルナタは両眼の上に角二つある...
南方熊楠 「十二支考」
...新世界へ欧人移り入りて旧世界でかつて見ざる格別の異物を睹(み)た時...
南方熊楠 「十二支考」
...猿は人に近付かぬ故その天然の性行を睹(み)た学者は少ない...
南方熊楠 「十二支考」
...地上へドッサリ堕つる睹(み)て可笑(おか)しさに堪えなんだとあるから...
南方熊楠 「十二支考」
...少しく首を転じて寝ながら睹(み)ると...
南方熊楠 「十二支考」
...少しく時勢を睹(み)る明のある者には疑う余地のないことに違いない...
山本周五郎 「新潮記」
...さらに逆睹(ぎゃくと)すべからざることになる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...まだ未来にどれ程な艱苦迫害(かんくはくがい)が待ちもうけているかは逆睹(ぎゃくと)しがたいが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...火を睹(み)るよりも瞭(あきら)かなのだ――なんという恐ろしい仕事であろう...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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