...今日以後の沖縄人に向象賢や蔡温以上の仕事の出来るのは火を睹(み)るよりも明(あきら)かであります...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...その室を窺えども睹(み)ることなし...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...高架線の両側に聳(そび)える高層建築の景観を目睹(もくと)した時は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...大自然の直接教授を日々夜々に受けつゝ目睹耳聞体験心閲を筆にまかせて書き留めた『みゝずのたはこと』は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...火を睹(み)るよりも明らけし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...兩者の利害得失火を睹るよりも瞭かなるあるべし...
原勝郎 「貢院の春」
...裏庭の月明りの中で目睹した一件は...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...自分の研究の結果を目睹(もくと)するために...
久生十蘭 「地底獣国」
...為めに私は初めて野生梅の実景を親睹し...
牧野富太郎 「植物記」
...かかる荒廃状態を目睹(もくと)した当時の歴史家は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...予輩しばしば睹(み)た南米産の大蛙ケラトリフス・コルナタは両眼の上に角二つある...
南方熊楠 「十二支考」
...スプレンゲルはある人鬼がその妻を犯すを睹(み)...
南方熊楠 「十二支考」
...わたくしがこれを目睹することを得たならば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...是がわたくしの目睹した唯一の慊堂の尺牘(せきどく)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(二二)軼詩(いつし)を睹(み)るに異(あや)しむ可(べ)し...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...睹二軼詩一可レ異焉...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...やつらの力では」「しかし勝敗は逆睹(ぎゃくと)できません...
吉川英治 「新・水滸伝」
...火を睹(み)るよりも瞭(あきら)かなのだ――なんという恐ろしい仕事であろう...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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