...と睨(にら)んだり...
泉鏡花 「薄紅梅」
...私の方をまともにじっと睨みつけたようだった...
豊島与志雄 「悪夢」
...双方は暫らく無言で睨(にら)め合っていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの愛嬌者のお今の顏が急に怖(こは)くなつてお染を睨んで居るのが容易でなかつたので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「――」默つて睨み合ふ二人...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おれはあの紙片と一と晩睨めっこをしていたんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いいかげんな事をしてるじゃないのッ!」「なにッ!」飯田さんは私を睨む...
林芙美子 「新版 放浪記」
...警察にさへ睨まれて...
樋口一葉 「琴の音」
...家の戸口に据わつてゐる爺いさんの睨んでゐるのはこの時計である...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...凝つと首筋を伸して宙を睨めてゐるだけだつた...
牧野信一 「病状」
...暫く留吉の方をうらめしさうな眼で睨んでゐたが...
三好十郎 「地熱」
...なぜ己を睨(にら)んでいる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それから屹(きっ)とこちらを睨(にら)むようにしたが...
山本周五郎 「落ち梅記」
...とろんと睨みつける嫉妬(しっと)らしい眼だけは...
吉川英治 「江戸三国志」
...冷然と一睨(いちげい)して...
吉川英治 「剣難女難」
...亭主の顔を睨みつけた...
吉川英治 「剣難女難」
...高札と睨み合っていながら」「ここで語るのを好みません」「おもしろい」偉丈夫は...
吉川英治 「三国志」
...屋根裏の悪戯者(いたずらもの)を睨んで...
吉川英治 「新書太閤記」
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