...天下を睥睨するやうに...
會津八一 「綜合大學を迎へて」
...看よ看よ今日において宇内(うだい)を睥睨(へいげい)する通邑大都(つうゆうだいと)のごときも...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...」姉はほっとした様子で、それでもなお気味悪そうな色を浮べて、姉の方を睥んだ...
豊島与志雄 「月明」
...「君は煙草を吸わないんですね!」その時私の眼は恐ろしく彼を睥みつけていたんだ...
豊島与志雄 「蠱惑」
...もはや問答無用というような眼付で市木さんを睥みすえ...
豊島与志雄 「絶縁体」
...木原藤次はそれをじっと睥まえた...
豊島与志雄 「電車停留場」
...おれは睥みつけてやった...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...奥の座敷で書類と睥めっこをしたりして...
豊島与志雄 「古井戸」
...改めて列座の者共を睥睨(へいげい)する意気組みで...
中里介山 「大菩薩峠」
...天下を睥睨(へいげい)するような事をいっていたのです...
夏目漱石 「こころ」
...少し仰向いて四方(あたり)を睥睨(へいげい)する男――このカリカチュアで...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...界隈(かいわい)を睥睨(へいげい)してゐる有徳(うとく)の町人丁子屋(ちやうじや)善兵衞...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...流れを下に睥睨(へいげい)していたあの驚くべき石彫の怪物とは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...傲然(ごうぜん)と自分を睥睨(へいげい)している様子に...
吉川英治 「三国志」
...趙雲はあたりを睥睨(へいげい)しながら...
吉川英治 「三国志」
...路傍の庶民を睥睨(へいげい)し...
吉川英治 「私本太平記」
...にわかに地上を睥睨(へいげい)してみたくなって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...敵から眼の下に睥睨(へいげい)されている地上にある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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