...しばらく睡ると、額や鼻先から玉のような汗が一粒々々にじみ出たので、彼女はこわごわさわってみると、膠(にかわ)のような水が指先に粘りつき、あわてて小さな胸元でなでおろしたが何の響もない...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...四時間をグッスリ睡る...
海野十三 「深夜の市長」
...市民たちは深夜となれば習慣として皆家(うち)の中に籠って睡る...
海野十三 「深夜の市長」
...しばらく睡ることにした...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...たゞ口惜しいのはチクタクがちよい/\と睡ることである...
種田山頭火 「行乞記」
...酒を飲まないでよく睡ることが出来た...
種田山頭火 「其中日記」
...疲れて睡るアキリュウスの夢に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...嵐のやうな心の歴史は終焉(をは)つてしまつたもののやうにそこから繰(たぐ)れる一つの緒(いとぐち)もないもののやうに燃ゆる日の彼方(かなた)に睡る...
中原中也 「山羊の歌」
...たとえば私はこんな気持だ 束の間の睡りから目ざめて 睡る前となにか違っていることにおののく幼な子の瞳...
原民喜 「遥かな旅」
...食事を摂ることも、睡ることも、息をすることまで、何もかも困難になる...
原民喜 「火の唇」
...睡るとにはあらぬ現心(うつつごころ)に...
福田英子 「妾の半生涯」
...脚を舒(の)べて睡るに反し...
南方熊楠 「十二支考」
...武者修業に出で泉の側に睡る...
南方熊楠 「十二支考」
......
三好達治 「南窗集」
...起きてから睡るまで...
山川方夫 「愛のごとく」
...睡るとすぐにライフルの音が聞えたり...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...あとは睡る事...
夢野久作 「暗黒公使」
...店のあちこち積み箱のかげに居睡る二三人...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
便利!手書き漢字入力検索