...何でもかまわず癪にさわる程よく睡る人なのである...
石川欣一 「可愛い山」
...睡るごとくしずかに目を閉じた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...誰もぐっすり睡ることしか考えなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...己は決して睡るまいと思って気を張っていたが...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...かうなつては薬物の力で睡るより外はあるまい...
種田山頭火 「其中日記」
...ほどよく労れて睡ることが出来た...
種田山頭火 「其中日記」
...我昔所造諸惑業皆由無始貪瞋癡従身口意之所生一切我今皆懺悔 合掌ぐうたら手記□昼は働き夜は睡る...
種田山頭火 「其中日記」
...散歩の書生が薄暮池に睡る水禽を盗み捕えることなどは殆ど事実でないような思いがする...
永井荷風 「上野」
...嵐のやうな心の歴史は終焉(をは)つてしまつたもののやうにそこから繰(たぐ)れる一つの緒(いとぐち)もないもののやうに燃ゆる日の彼方(かなた)に睡る...
中原中也 「山羊の歌」
...食事を摂(と)ることも、睡ることも、息をすることまで、何もかも困難になる...
原民喜 「火の唇」
...「睡ると死ぬぞ、おい、おい――」彼はそう叫んで引っぱった...
本庄陸男 「石狩川」
...このもの怠慢(なまけ)て途上の樹に昇り睡る...
南方熊楠 「十二支考」
...ふだんはすぐ居睡るくせを持つかれも...
室生犀星 「めたん子傳」
...また睡るべからざる場合が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...起きてから睡るまで...
山川方夫 「愛のごとく」
...そこで太陽の光を浴びながら海の上で睡ることなの」「そりゃいいなあ」私は心から同感した...
山川方夫 「愛のごとく」
...毎日毎夜睡ることが出来ない...
夢野久作 「私の好きな読みもの」
...店のあちこち積み箱のかげに居睡る二三人...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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