...昏々として睡る間にも(而も先生は昏睡されたのではなかつたから)猶繼續してゐることは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼等に睡る時間や喰べる時間や考えたり遊んだりする時間を与えるのは全く無駄なことです...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...ゴミ箱に睡るルンペンの心臓がハタと停り...
海野十三 「深夜の市長」
...死んだようになってぐうぐう睡ることだろう」「ああそうですか...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...己は決して睡るまいと思って気を張っていたが...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...このごろ私はよく食べよく睡る...
種田山頭火 「其中日記」
...睡る家人を起たしめむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...例の睡るともなく寤(さ)むるともなく...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...茶色めく影睡る腹持たざれば...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...もう一度睡くなつたら睡るばかりだ...
原民喜 「かげろふ断章」
...たとえば私はこんな気持だ 束の間の睡りから目ざめて 睡る前となにか違っていることにおののく幼な子の瞳...
原民喜 「遥かな旅」
...こっちはここで睡るばかり」四辺(あたり)関わぬ大欠伸(あくび)をしてから...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...「睡るもんか、睡るもんか...
北條民雄 「道化芝居」
...眼を瞬(またた)きしまた俯(うつ)ぶき睡る...
南方熊楠 「十二支考」
...女は睡ることもはやいが...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
......
室生犀星 「忘春詩集」
...起きてから睡るまで...
山川方夫 「愛のごとく」
...人の膝へ乗って睡るほどの愛嬌者...
山本笑月 「明治世相百話」
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