...茲に於いて我等は奉仕と服從との分岐點に逢着するのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...415備考Seine Ankunft =彼が到着すること...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...絶えまなく対数表の誤謬を訂正しなければならぬ――計算者の誤謬からして安全な波止場に到着するはずだった船が岩のうえにのりあげてこわれることがしばしばある――ラ・ペルーズ〔フランスの有名な探険家で一七八八年に出航したまま行方不明となる〕の悲運の例は無数にある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...けふのうちに竜飛に到着する事が出来なくなるかも...
太宰治 「津軽」
...執着するなよ!七時半の列車で出発...
種田山頭火 「旅日記」
...温度の観念でも昔の触感によった時代から特殊物質の膨脹によった時代を経て今日の熱力学的の絶対温度に到着するまでの径路を通覧すれば...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...写生の意義如何という広い問題に逢着する...
寺田寅彦 「文学の中の科学的要素」
...結局精神的なるものの自律に帰着する(そして之がマルクスに対する最も忠実な解釈だそうである)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...問題は彼の歴史的感覚に帰着するようである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...新聞社自身に於けるストライキの記事が決して新聞紙上に報道されないのと同じことに帰着する...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...評判しようとする動機は概して漫然とした善意に帰着するし...
戸坂潤 「思想としての文学」
...夫は第一に云った場合の常識に帰着するわけだが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...彼の頭は何時までも何処へも到着する事が出来なかった...
夏目漱石 「それから」
...わが富に着するがためにこの大道徳を解し得ぬ...
夏目漱石 「野分」
...あなたが家系を重視して執着するから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...いかなものかということに帰着するのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...朝刊の報道するところに依りますとこの町に到着する列車の一等席は昨日から全部売り切れという盛況だったそうで……私も今日の午後になってから時間通りに裁判所に出頭すべく向うの町角まで参りますと...
夢野久作 「霊感!」
...後より続々と到着するが――」「薪(まき)と大釜のあらん限り炊(かし)いでおりますれば...
吉川英治 「茶漬三略」
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