...然るにポルトセイドに着き...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...「湖畔の朝」でもその他でもなんだか騒がしくて落ち着きがなくて愉快でない...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...いつにない落着きと...
徳田秋声 「黴」
...落着きのない静けさにがらんとしていた...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...落着きのない陰気な眼をし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...平素の落ち着きにもかかわらず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...年増女の落着きを失わずに...
中里介山 「大菩薩峠」
...公は漸く其處迄辿り着き...
中島敦 「盈虚」
...棋(き)風も先づ正正堂堂(どうどう)として至極(しごく)落(お)ち着き拂(はら)つた方...
南部修太郎 「下手の横好き」
...――証拠が揃わない」平次は落着き払います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...急に冷たく落着き払つて小切手に判だけ捺すと...
牧野信一 「熱海へ」
...お餅を截(き)る時庖丁(ほうちょう)へ截口(きりぐち)が粘着(くっつ)いて困りますが好(よ)い法はありませんか」お登和「大きな大根を側へ置いて先ず庖丁でザクリと截ってはお餅を截りまた大根を截ってお餅を截るとお餅が粘着きません」妻君「それは好い事を伺(うかが)いました...
村井弦斎 「食道楽」
...今日はお登和嬢も出で来りて食卓に着きぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...極端なおびえから極端な落着きにうつる気持が...
吉川英治 「江戸三国志」
...落着き払っていたが...
吉川英治 「三国志」
...間もなく下城に着き...
吉川英治 「三国志」
...すがすがしい落着きを持つと...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし水の澄むような落着きに帰ると...
吉川英治 「源頼朝」
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