...折から現場に着き例の強い近眼鏡をひからせながら熱心に観察している蟹寺博士にまかせてしまって...
海野十三 「○○獣」
...はげしい落ち着きのない好奇心が遅疑の念に打ち克って...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...――あの部屋が落着きがいいもんですから...
徳田秋声 「仮装人物」
...動けば動くほど心の落着きが失われるのだった...
徳田秋声 「仮装人物」
...落着きのいい色彩から推すことができた...
徳田秋声 「黴」
...もう落着きません...
中里介山 「大菩薩峠」
...落着き払った玄々斎の声...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人家のある所へ着きさえすれば...
萩原朔太郎 「猫町」
...ブレフスキュの港に着きました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...ニューポランドの東南端に着きました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...空港に着き、近江俊郎と久しぶりで会ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...彼は落着きを失つて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...いくらか眠りの足らないやうなトロトロとした薄ら甘さが――それをおさへてぽうつと眼を開いてゐることが更に余外な落着きを与へました...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...早口で大臣らしい落ち着きも何もない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かえって心の落着きを取り戻していう...
吉川英治 「江戸三国志」
...河口には十艘の美船が着き...
吉川英治 「三国志」
...深夜のお着きと申しますゆえ...
吉川英治 「新書太閤記」
...後に名古屋の徳川家に落着き...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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