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伊東静雄 「詩集夏花」
...蝙蝠(こうもり)の様にその梯子の中途にヘバリ着きながら73号のやって来るのを待っていたのだ...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...其美が漸(ようや)く純日本の形式に落着き...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...東京へ出て銀子の柳原の家に落ち着き...
徳田秋声 「縮図」
...落着き澄ましていた調子は一瞬にして崩れ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...クリストフは彼女の落ち着きを感嘆した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...上海に落着きがいいようだね...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...もう落着きません...
中里介山 「大菩薩峠」
...町の者が船着き場にしてゐる形ばかりの棧橋(さんばし)の手前に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さてあるべきに非(あら)ざれば、二階に扶(たす)け上(あ)げて先ず無事を祝し、別れし後(のち)の事ども何くれと尋(たず)ねしに、女史は涙ながらに語り出づるよう、御身(おんみ)に別れてより、無事郷里に着き、母上兄妹(けいまい)の恙(つつが)なきを喜びて、さて時ならぬ帰省の理由かくかくと述べけるに、兄は最(い)と感じ入りたる体(てい)にて始終耳を傾け居たり...
福田英子 「妾の半生涯」
...落着き拂つて云つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...なにかそのことを口に出して友の過敏な神経を興奮させることを避けるだけの落着きを失わなかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...間もなく渡し舟は三崎の岸に着きさうになつたので...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...――「眼つきなんかに不思議な落着きを持つてゐるぢやないか...
牧野信一 「痴日」
...お着きになりましたが――」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...私の船だけを吹き送ってくれますような風でこちらへ着きましたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このお詫びは」「直義どの」「はい」「すこしは落着きましたか」「落着いているつもりです」「ならば...
吉川英治 「私本太平記」
...落着きこんで云う...
吉川英治 「源頼朝」
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