...翌年バアトンは英国に帰つて着々と事を進めてゐると...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...即ち河野は着々と選挙干渉の善後処置をとり知事数名の更迭を断行した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...着々と暗殺計画を立てていたのだ...
高見順 「いやな感じ」
...この戦争の陰に着々として来るべき日の備えをしている英国の猜疑(さいぎ)と暗躍とがしみじみと考えられてきた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...蜘蛛の網だからね」たしかに着々とその通りに進んだ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...生理学は――少なくともその進歩的な先端は――着々として物理学の水準に...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...その時若し一人でゐたならば可なり着々と何事にまれ運むでゐただらう時のやうである...
中原中也 「私の事」
...平次の調べは着々と進行しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...着々と進んでいる...
火野葦平 「花と龍」
...着々と作品の計画もたてはじめて居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...有難い事に夢は着々と実現し...
柳宗悦 「四十年の回想」
...一時に何週間もつづけて彼等は毎日着々と進みつづけ...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...黄蓋は着々とその夜の準備をすすめていた...
吉川英治 「三国志」
...それに彼が吉野へ来てから着々とすすめていた南党再起の布石(ふせき)もととのい...
吉川英治 「私本太平記」
...こうして着々と、まっ黒に、地を這う雲かのような甲軍二万七千余の兵は、押太鼓(おしだいこ)を天地にとどろかせながら、祝田(いわいだ)、刑部(おさかべ)、引佐川(いなさがわ)と迫って来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...着々と戦備はととのえられ...
吉川英治 「新書太閤記」
...恐るべき叛逆(はんぎゃく)の密謀が着々として進んでいるというのは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...文化的に着々とその発展を見せたものは...
和辻哲郎 「鎖国」
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