...英国侵入計画は着々として進捗...
石原莞爾 「戦争史大観」
...自由のために、民権のために、立てよ、立てよ、と連呼して毛野の村落から村落を走り廻っているあいだに、いく度か渡良瀬を越え来り越え去っているあいだに、徐々に、そうして着々と、今日のこの災禍が準備されていたのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...こうして示談の下準備は着々と進められ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...いつもの伝で着々と事を処理し...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それが着々と進捗して...
田山録弥 「時子」
...この資本主義化は部分的に北方の隅から順次に着々とした節度を以て...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...わが研究会は最近着々として有力なメンバーを加えつつある...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...最初のうちはその着々として收められる成果をむしろ喜んで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...有(あら)ゆる宗教は皆迷信を要素とするのに科学の勝利のみが着々と現実の文明を形成(かたちづく)る...
中里介山 「山道」
...自分の目的を苦もなく着々と進行させつつあった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...平次の調べは着々と進行しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「日若座(ひわかざ)」の再建は、着々とすすんで、普請場(ふしんば)は活気を呈している...
火野葦平 「花と龍」
...着々として立証して来られました一事を見ましても...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...日本の着々として進歩する波動を身に感じて喜ぶことがあるだけだった...
横光利一 「上海」
...着々と戦備はととのえられ...
吉川英治 「新書太閤記」
...盛大未曾有(みぞう)の信長法要が着々と行われ...
吉川英治 「新書太閤記」
...恐るべき叛逆(はんぎゃく)の密謀が着々として進んでいるというのは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...日本における教会は着々として進展しつつあった...
和辻哲郎 「鎖国」
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