...のみならず又十何年か前に石川啄木の残して行つた仕事を――或は所謂(いはゆる)「生活派」の歌を今もなほ着々と完成してゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...着々とその奇怪な実験の順序を追っていったことだった...
海野十三 「振動魔」
...鉱夫たちを叱しはげまして着々と仕事をすすめた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...即ち河野は着々と選挙干渉の善後処置をとり知事数名の更迭を断行した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それはいつもより着々と解けたのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...着々と進めて行きつつあった...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...最初のうちはその着々として收められる成果をむしろ喜んで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...前日来着々としてつごうよく進んでいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その方向に着々と進むなどということは...
中谷宇吉郎 「私の履歴書」
...「日若座(ひわかざ)」の再建は、着々とすすんで、普請場(ふしんば)は活気を呈している...
火野葦平 「花と龍」
...変な悪達者もなく日常経験の様々な事象を美しく書きこなす才能は充分に持ち合せて着々と大成してゆく作家ではあらう...
牧野信一 「浪曼的月評」
...赤色陸海軍文学協会(ロカフ)の結成着々と躍進するソヴェト同盟の生産拡張五ヵ年計画とともに...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...過労せぬということは仕事をよく塩梅することなのだから 着々とやるだけはやって居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...着々として山を買いとって...
三好十郎 「樹氷」
...ついに橇は着々と動いていつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...着々として立証して来られました一事を見ましても...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...着々と戦備はととのえられ...
吉川英治 「新書太閤記」
...盛大未曾有(みぞう)の信長法要が着々と行われ...
吉川英治 「新書太閤記」
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