...鉱夫たちを叱しはげまして着々と仕事をすすめた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...この戦争の陰に着々として来るべき日の備えをしている英国の猜疑(さいぎ)と暗躍とがしみじみと考えられてきた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...それが着々と進捗して...
田山録弥 「時子」
...蜘蛛の網だからね」たしかに着々とその通りに進んだ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...思うに少なくとも独自な社会政策的提案の実行に於て着々としてイニシャティヴをとることである...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...日本の古来の国民生活の史的唯物論的研究は着々として進められてはいるが...
戸坂潤 「唯物論とファッシズム」
...着々と実現の可能性を示して来ているのである...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...着々と出来ていたのであった...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...その方向に着々と進むなどということは...
中谷宇吉郎 「私の履歴書」
...彼の仕事は着々と云ふ程には捗取(はかど)らなかつたが比較的早く進んだ...
長與善郎 「青銅の基督」
...自分の目的を苦もなく着々と進行させつつあった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...平次は着々とその支度を整へました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...視詰めては土に盛り線に彫みして着々として吾ながらの感興や情熱を表現してをられる岡などの落着き払つた仕事の...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...変な悪達者もなく日常経験の様々な事象を美しく書きこなす才能は充分に持ち合せて着々と大成してゆく作家ではあらう...
牧野信一 「浪曼的月評」
...近年着々と進んでいる海底の調査によって...
柳田国男 「海上の道」
...予定は着々とはこんでいるわよ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...それに彼が吉野へ来てから着々とすすめていた南党再起の布石(ふせき)もととのい...
吉川英治 「私本太平記」
...着々と戦備はととのえられ...
吉川英治 「新書太閤記」
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