...相手の姿などはてんで眼中にないかのように...
モオパッサン 秋田滋訳 「狂女」
...満蔵なんか眼中にないところなどはすこぶる頼もしい...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...眼中にないといった体(てい)で...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...てんで中村屋など眼中にないという風で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...自分の眼中にないようなことを仏頂寺がいう...
中里介山 「大菩薩峠」
...もとより眼中にない...
中里介山 「大菩薩峠」
...損益が眼中にない...
中里介山 「大菩薩峠」
...ても眼中にないのである...
中原中也 「亡弟」
...大臣なんかまるで眼中にないという様子だよ...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...まるで眼中にない訳でもあるまいが...
夏目漱石 「坑夫」
...向じゃ兄貴なんざあ眼中にないから偉いや」御米は茶器を引いて台所へ出た...
夏目漱石 「門」
...車屋の黒などは固(もと)より眼中にない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...錢形の平次も眼中にないと言つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若者など眼中にない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...むく犬なぞは眼中にない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...全く眼中にないようである...
三木清 「西田先生のことども」
...よかろうそれにしておけと値段のことなど眼中にないので亀八老二度びっくり...
山本笑月 「明治世相百話」
...てんで眼中にないといっていい...
吉川英治 「親鸞」
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