...相手の姿などはてんで眼中にないかのように...
モオパッサン 秋田滋訳 「狂女」
...検事や署長などはまるで眼中にない様子だった...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...自己の幸福などというものは少しも眼中にないのである...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...てんで中村屋など眼中にないという風で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...その当時の余には賤(いや)しむべき一種の客気があって専門学校などは眼中にないのだというような見識をその答案の端にぶらさげたかったのである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...僕の眼中にないと云う事だけを断って置く...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...もとより眼中にない...
中里介山 「大菩薩峠」
...損益が眼中にない...
中里介山 「大菩薩峠」
...まるで眼中にない訳でもあるまいが...
夏目漱石 「坑夫」
...車屋の黒などは固(もと)より眼中にない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一身の名利などは毫(ごう)も眼中にない...
新渡戸稲造 「自警録」
...ワザとそんな者は眼中にないといふ風に白々しく口笛を続けた...
牧野信一 「秋晴れの日」
...花世には柳沢の侍など眼中にないし...
山本周五郎 「山彦乙女」
...道之進も伊兵衛などは眼中にないと思っているらしい...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...部将などは眼中にないといった態度で...
吉川英治 「三国志」
...共に着いて今夜の一泊をたのんだ武蔵などは眼中にない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もう眼中にないのだぞ――)と思いながらも...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...危険など眼中にない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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