...眼中にないといった体(てい)で...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...自己の幸福などというものは少しも眼中にないのである...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...金儲(もう)けしか眼中にないような資本家階級のために命を捨てるんではやりきれない...
高見順 「いやな感じ」
...僕が心づくしの二銭など眼中にないらしく...
辰野九紫 「青バスの女」
...光子さんの方ではてんと私やかい眼中にないような塩梅(あんばい)で...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...ても眼中にないのである...
中原中也 「亡弟」
...まるで眼中にない訳でもあるまいが...
夏目漱石 「坑夫」
...車屋の黒などは固(もと)より眼中にない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...錢形の平次も眼中にないと言つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...世の中も眼中にないありさま...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...客のことなど眼中にない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...「お前などは眼中にないんだよ...
牧野信一 「鏡地獄」
...全く眼中にないようである...
三木清 「西田先生のことども」
...それはわたしの眼中にないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...道之進も伊兵衛などは眼中にないと思っているらしい...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...よかろうそれにしておけと値段のことなど眼中にないので亀八老二度びっくり...
山本笑月 「明治世相百話」
...部将などは眼中にないといった態度で...
吉川英治 「三国志」
...もう眼中にないのだぞ――)と思いながらも...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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