...日頃眷顧(けんこ)を蒙(こうむ)っている天台宗の某碩学(せきがく)などにも尋ね...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...世に誉れ高くまします父君の治世久しく多福を膺受(ようじゅ)し給いしを眷顧(けんこ)せる神徳によりて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...なるべく通俗的に引き直して佳人淑女(かじんしゅくじょ)の眷顧(けんこ)に背(そむ)かざらん事を期する訳でありますが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...吾輩が平生眷顧(けんこ)を辱(かたじけの)うする多々良君その人もまたこの同類ならんとは今が今まで夢にも知らなかった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...又幕府の眷顧をも得ない僧侶...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...実隆が幕府の眷顧(けんこ)を得たのも主として文筆の功徳であって...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...ますます眷顧に浴することが深くなるにつれて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...『平家』を語る琵琶法師等もはるばる中国下りしてその眷顧を受けた...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...今川氏親の眷顧を受けたので...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...あのような御眷顧(ごけんこ)を受けられた夫人としては...
久生十蘭 「湖畔」
...妾の眷顧(けんこ)を得んとて...
福田英子 「妾の半生涯」
...2045どうぞ先生の御眷顧(ごけんこ)を蒙りましたお印(しるし)を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...陛下のご眷顧(けんこ)も仰がれようかと...
吉川英治 「三国志」
...――それからの彼への眷顧(けんこ)はまた格別だった...
吉川英治 「私本太平記」
...有名な芸術家が特に帝王の眷顧(けんこ)をうけた例もないではない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...阿倍仲麿(あべのなかまろ)が玄宗の眷顧を得...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...単己(たんこ)頼るなきものを寄宿せしめ日々眷顧(けんこ)して飢を救うを業とした悲田院などが付属する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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