...眩(まばゆ)く暑い日の光を照りかえしていたかも知れない...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...静かに空を渡って行く雲の脚(あし)が瞑眩(めまい)がするほどめまぐるしく見えたりして...
有島武郎 「或る女」
...日に晒された彼は眩暈を感じて...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...疲れ倦みたる眩暈(くるめき)よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...男は眩(めま)ひがしさうになつて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...眩暈(めまい)をさえ生じたという...
太宰治 「八十八夜」
...見る眼眩(まばゆ)い金貨であった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...彼は眩暈(めまい)を感じはじめ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...自分の舞に眼の眩んでる蝶が...
豊島与志雄 「春の幻」
...海の上を夕陽の色が眩(まぶ)しく赤々と流れる時刻に...
中島敦 「光と風と夢」
...突兀(とっこつ)たる菫色(すみれいろ)の稜線(りょうせん)が眩しい靄(もや)の中から覗いている...
中島敦 「光と風と夢」
...目も眩むばかりの大光体...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...どうかするとあまりに放縦な想ひに眩惑されて重苦しくなることさへあつたが...
牧野信一 「雪景色」
...部屋のズット向うの隅のアーク燈みてえな眩(まぶ)しい...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...我は狂ほしき眩暈(めまひ)の中にそを受けぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...軒に縄を渡して阿母さんが干(ほ)した瓜(うり)の雷干(かみなりぼし)を見て居ると暈眩(めまひ)がする...
與謝野寛 「蓬生」
...海に眩(めまい)を起したような眉をして杯を下におき...
吉川英治 「私本太平記」
...且つ風光の壮絶(さうぜつ)なるに眩惑(げんわく)せられ...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??