...腕組をして眤(じつ)と考込んでゐた健は...
石川啄木 「足跡」
...眤と洋燈の火を睇(みつ)めて...
石川啄木 「鳥影」
...眤(じつ)と植込の辺(あたり)に瞳を据ゑてゐた...
石川啄木 「鳥影」
...急に真面目な顔をして眤(じつ)と男の顔を見ながら...
石川啄木 「鳥影」
...眤と眼鏡の中から富江を見る...
石川啄木 「鳥影」
...そは屡々萬物に眤(なづ)さはれ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...生徒(せいと)とは親眤(なじ)まず...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...生徒(せいと)とは親眤(なじ)まず...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...僕はその姿を眤と眺めてゐるうちに涙が出て来た...
辰野隆 「旧友の死」
......
豊島与志雄 「道標」
...四十恰好の浪人者らしい男ださうですよ」「それ見るがいゝ」「吉三郎夫妻とは餘つ程眤懇(ぢつこん)の樣子で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...笹野樣とはごく御眤懇(ごじつこん)でな」正木吾平は懷中から一通の手紙を取り出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私の父親が御眤懇(ごぢつこん)に願つてをりました」側から應じたのは燕女でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江戸中の良い女は一と通り知つてるつもりで――でも眤懇(ぢつこん)といふわけぢやありませんよ」「そのあんまり親しくもないお前を呼び寄せて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私も眤(じ)っと壺を睨めた...
松永延造 「職工と微笑」
...いつまでも眤としてゐなければならない諦らめとを有してゐるらしく...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...眤(じっ)と相手の眼を覓(みつ)めながら云った...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...親しい間の眤近か何かのやうに彼に話し掛けよう...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??