...莞爾(にこつ)いた眼眸(めつき)で眤(じつ)と徳利の口を瞶(みつ)めてゐた...
石川啄木 「刑余の叔父」
...眤と老爺の顏を瞶(みまも)つてゐた...
石川啄木 「散文詩」
...お利代は大きい眼を瞠(みはつ)て眤(じつ)と智恵子の顔を見た...
石川啄木 「鳥影」
...眤と月を仰いでゐた...
石川啄木 「鳥影」
...』信吾は眤と腕を組んだ...
石川啄木 「鳥影」
...眤(ぢつ)と川原に目を落して...
石川啄木 「鳥影」
...生徒(せいと)とは親眤(なじ)まず...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...『夏すがた』の一作は『三田文学』大正四年正月号に掲載せんとて書きたるものなりしが稿成るの後自(みずか)ら読み返し見るにところどころいかがにやと首をひねるべき箇所あるによりそのまま発表する事を中止したりしを籾山書店これを聞知り是非にも小本(こぼん)に仕立てて出版したしと再三店員を差遣されたればわれもその当時は甚(はなはだ)眤懇(じっこん)の間柄むげにもその請(こい)を退(しりぞ)けかね草稿を渡しけり...
永井荷風 「書かでもの記」
...腰の物までも曲げることがあると言ふ話――「近頃疊屋とすつかり眤懇(ぢつこん)になつたやうですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眤懇と申すわけには參りませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「左樣」「翁小左衞門樣とは昔からの御眤懇(ぢつこん)で?」「關宿で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幸ひ隣同士で眤懇(ぢつこん)にしてゐなさるやうだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見之不忘年來合眼之眤...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...私を眤っと見下していたのである...
松永延造 「職工と微笑」
...私も眤(じ)っと壺を睨めた...
松永延造 「職工と微笑」
...尋常でない畏怖の表情を以て女性は眤と私を見つめ...
松永延造 「職工と微笑」
...私の顔を眤と窺った...
松永延造 「職工と微笑」
...目の奥に止(とど)まるほどに眤(した)しい顔をば「さようならば」の一言で聞き捨て...
山田美妙 「武蔵野」
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