...眤(じつ)と校長の揉手(もみで)をしてゐるその手を見てゐた...
石川啄木 「足跡」
...腕組をして眤(じつ)と考込んでゐた健は...
石川啄木 「足跡」
...眤と老爺の顏を瞶(みまも)つてゐた...
石川啄木 「散文詩」
...並んで歩いてゐる信吾の横顔を眤(じつ)と見つめた...
石川啄木 「鳥影」
...』と言つて眤(じつ)と瞳を据ゑた清子の顔が目に浮んだ...
石川啄木 「鳥影」
...智恵子は眤(じつ)と呼吸を凝(こら)した...
石川啄木 「鳥影」
...眤(じつ)と川原に目を落して...
石川啄木 「鳥影」
...智恵子は眤(じつ)と俯(うつ)むいて...
石川啄木 「鳥影」
...わが愛するは眤(なづ)さはる温柔(をんにう)の黒き眼にして...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...腰の物までも曲げることがあると言ふ話――「近頃疊屋とすつかり眤懇(ぢつこん)になつたやうですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...決してなまくらではなかつた」「城さんの眤懇(ぢつこん)な方は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私の父親が御眤懇(ごぢつこん)に願つてをりました」側から應じたのは燕女でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「左樣」「翁小左衞門樣とは昔からの御眤懇(ぢつこん)で?」「關宿で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前と大層眤懇(ぢつこん)だつたといふが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庄司の若旦那の彌三郎さんは眤懇(ぢつこん)にして居るやうだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私も眤(じ)っと壺を睨めた...
松永延造 「職工と微笑」
...尋常でない畏怖の表情を以て女性は眤と私を見つめ...
松永延造 「職工と微笑」
...眤(じっ)と相手の眼を覓(みつ)めながら云った...
山本周五郎 「おもかげ抄」
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