...何(なん)となく明日はよき事あるごとく思ふ心を叱(しか)りて眠る...
石川啄木 「悲しき玩具」
...果してその儘眠(ね)つかれるかどうかを気遣(きづか)つた...
犬養健 「朧夜」
...よく眠った」これが意識を回復した六条がいった最初の言葉だった...
海野十三 「空中漂流一週間」
...それからは昏々(こんこん)として眠るばかり...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...永久(とこしえ)に眠りませ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...二日の夜は獨立教會でT牧師の説教を聞いて山形屋に眠り...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...素子は軽い寝息を立てて、眠っている...
外村繁 「日を愛しむ」
...常に眼を見開き不眠のために充血さしながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...眠(ねむ)くなったからぐうぐう寝(ね)てしまった...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...夜(よ)の目も眠(ね)ないで尽した誠実はみとめられずに...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...夜床の中で眠気を誘うための読物だからとて...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...眠っていても声をたてる事がある...
林芙美子 「泣虫小僧」
...と鳥が眠そうに鳴き出すのでした...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...お久美さんは今まで有った事の無い幼児の様に安らかな明けの日の楽しい眠りに陥ちた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...半ば眠りながら十二日の朝のこと思っていたら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この繪に接してから動物學にうとい僕は、初めて、鴨といふ物は、眠る時には、自分の翼を人間の寢具蒲團のやうに被いで、頭を深く翼の下へ突つこんだ儘、立ち往生したやうに靜に眠るものであるといふ知識を教はつた...
吉川英治 「折々の記」
...もう人並に眠りも摂(と)ったと申すが...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵はふかく眠りに落ちた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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