...破産したときに、残った通帳などが「真赤な数字」になることがある...
...彼女に告白されて、耳が「真赤」になってしまった...
...あの車は「真赤な」ボディカラーが特徴的だ...
...おしゃれなレストランで、食べ物が「真赤な」皿に盛り付けられていた...
...子どもが「真赤な」スイカを食べて、口の周りにシミができた...
...真赤な中へ、おどけて、舌を出しておじぎをした...
泉鏡花 「怨霊借用」
...何本かの真赤な山百合の花が握られていた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...どっちも真赤になってしまった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...たちまち鼻血で真赤に染まろうとしている...
海野十三 「火薬船」
...真赤に錆ついた機械人間が相重なって風雨に曝(さら)されている情景を...
海野十三 「くろがね天狗」
...寝不足の眼は真赤に充血していた...
海野十三 「深夜の市長」
...真赤な革(かわ)表紙で綴(と)じ合(あわ)せた...
江戸川乱歩 「悪霊」
...老人の顔には真赤な血がかかった...
田中貢太郎 「虎媛」
...顔が真赤になるのを感じた...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...真赤(まつか)になつて広(ひろ)い原(はら)一面(いちめん)を照(て)らしてゐた...
夏目漱石 「それから」
...真赤な電灯が大きい紅玉石(ルビー)のように...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...雪によせる熱情茫漠たる吹雪の野に私は只一羽の荒鷲となつてゐつぱいの羽根ゐつぱいの魂せいゐつぱいの情熱を拡げてひと打ち!ビユンと私は野を越へやう――キリキリ キリキリ美しい雪の砲丸私は真赤な帽子をかぶつてゐつぱいの両手ゐつぱいの心臓せいゐつぱいの瞳を開いてころころ私は雪にまみれやう...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...両大腿(だいたい)部に挾(はさ)まれて屍体の膝のあたりまで真赤に流出していた...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...岡は真赤な顔をして私の傍らに立つと...
牧野信一 「心象風景」
...後で楽屋に帰って鏡を見ましたら私の顔が真赤になっていました...
三浦環 「お蝶夫人」
...鼻のあたまを真赤にして手袋をぬぎながら車掌が入って来た...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...本当に父になってくれるといいと……いつもそんなに思っているのでございます」といううちに今度は女の方が耳まで真赤になってしまった...
夢野久作 「暗黒公使」
...真赤な炭火の山盛りになった囲炉裡端に坐りながら...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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