...しかし時々真葛ヶ原の料理屋などで催されて居りました...
上村松園 「思ひ出」
...玄関6・24(夕)そのむかし池大雅が真葛原(まくずがはら)の住居(すまゐ)には...
薄田泣菫 「茶話」
...お茶盗人(ぬすと)9・10(夕)京都の真葛(まくづ)ヶ原(はら)西行庵に小文(こぶん)さんといふ風流人がゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...―――とすると『真葛(まくず)ヶ原の段』と云うのがありゃしなかったかい?………ねえ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...真葛(まくず)ヶ原(はら)のある茶亭の入口のところに来てしばらく待っていた...
近松秋江 「黒髪」
...原に真葛(まくず)...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...九真葛(まくず)が原(はら)に女郎花(おみなえし)が咲いた...
夏目漱石 「虞美人草」
...御承知の大雅堂(たいがどう)でも今でこそ大した画工であるがその当時毫(ごう)も世間向の画をかかなかったために生涯(しょうがい)真葛(まくず)が原(はら)の陋居(ろうきょ)に潜(ひそ)んでまるで乞食と同じ一生を送りました...
夏目漱石 「道楽と職業」
...彼等は真葛ケ原をぬけた...
宮本百合子 「高台寺」
...先ずあれにするには西京(さいきょう)の真葛(まくず)が原(はら)の豆が一番上等です...
村井弦斎 「食道楽」
...私も真葛が原の豆を沢山持って来ましたら今度煮て差上げましょう」妻君「どうぞ是非」大原「僕も頂戴に出ますよ...
村井弦斎 「食道楽」
...わが恋は松をしぐれのそめかねて真葛(まくず)ヶ原(はら)に風さわぐなり「なるほど……...
吉川英治 「親鸞」
...真葛ヶ原の風でのうても...
吉川英治 「親鸞」
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