...極(ごく)細(ほそ)い真書(しんか)きで精々(せっせ)と写し物をしているので...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...一つ一つ「帽子」を脱ぎ取って縁側へ並べたり子芋の突起を鼻に見立てて真書(しんが)き筆でキューピーの顔をかき上げるものもあった...
寺田寅彦 「球根」
...わたくしは病床で『真書太閤記(しんしょたいこうき)』を通読し...
永井荷風 「十六、七のころ」
...紙を能(よ)く磨(すっ)て真書(しんかき)で写す...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...例の通(とおり)「真書太閤記」も一二節に芝居の衣をかけしまでにて...
三木竹二 「明治座評」
...これをまるきり真書だと考えてか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...真書(しんかき)で細い字で書いており...
柳田国男 「故郷七十年」
...むかしからある多くの類本、川角太閤記、真書太閤記、異本太閤記など、それから転化した以後の諸書も、すべてが主題の秀吉観を一にして、彼の性情を描くのに、特種なユーモラスと機智と功利主義とを以てするのが言い合わせたように同型である...
吉川英治 「新書太閤記」
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