...「同じ親切にも真底(しんそこ)からのと...
有島武郎 「或る女」
...しかしこれ程に西洋化した日本人も真底の本性を換える事は出来ない...
石原莞爾 「戦争史大観」
...そう云って真底から恐ろし相な表情をした...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...吾人をして真底から言わしむれば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...真底からは青江を愛し...
豊田三郎 「リラの手紙」
...しかし見た処の外観からして如何にも真底(しんそこ)からノラらしい深みと強みを見せようというには...
永井荷風 「妾宅」
...真底(しんそこ)のどこにか人の情の温か味というものがこの冷たい人の血肉の間にも潜(ひそ)んでいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...レオリスとブゼルは大道を辿(たど)っています……そこで自然の秘密を真底から知ったり...
中里介山 「大菩薩峠」
...真底(しんてい)を自白すると...
夏目漱石 「行人」
...その真底(しんそこ)を探(さぐ)ると...
夏目漱石 「明暗」
...真底から憎くはなっていない男が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...真底(しんそこ)からくやしいふうをお見せになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...時のたち日の暮れていくのを真底からわびしがっておいでになる方のお気持ちが反映して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...真底からそう思っているらしくいったが...
室生犀星 「陶古の女人」
...真底から恐懼(きょうく)しているふうでもない...
吉川英治 「大岡越前」
...その真底はもう申しあげ尽しておる...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼に真底からの忠なく信もなきことは...
吉川英治 「新書太閤記」
...真底の交わりとも...
吉川英治 「新書太閤記」
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