...床の間の真向かいの壁よりの所には...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...刀は額の真中から鼻の上にかけて真向(まっこう)に入ったが...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...真向(まむ)かいの鍛冶(かじ)場で蹄鉄(ていてつ)を鍛える音...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そういう難問題に真向から取り組んだ彼は...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...私はその時やっとKの眼を真向(まむき)に見る事ができたのです...
夏目漱石 「こころ」
...今にも真向(まっこう)から跳りかからんばかりの気勢を示したが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この家の主人のチェルケス製の煙管(パイプ)を真向(まっこう)から受けようと待ち構えていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この頃までにフェンウィックの特別室が自室の真向かいと分かっていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...真向から私を信じて(空前のことだ...
牧野信一 「熱い風」
...見ると真向きの居酒屋の障子に...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...瀧次こらえて気が狂ったように真向から打下ろして来かかるのを...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...エイと叫んで障子ごと真向から仙太の肩へ斬り付ける...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...真向(まっこう)から左の胴へ切返すもので...
山本周五郎 「花も刀も」
...真向から吹きつける風のなかを...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...思いがけない真向うの山蔭に...
夢野久作 「白菊」
...大崎の鼻が低く黒く真向ふに見えてゐる...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...自分からここへ来てから真向きに坐る気持は...
吉川英治 「江戸三国志」
...真向いに聳え立った槍や穂高の諸山を初め...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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