...窓の真向いに聳えるツーグスピッツェからドライ・トア・スピッツェ迄の山容に...
石川欣一 「可愛い山」
...路地の入口の真向いまでやって来ると...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...しかしながら私(わたし)は軍人風(ぐんじんふう)に真向(まっこう)に切出(きりだ)します...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...真向いに腰を下す島村の様子を...
豊島与志雄 「道化役」
...そこで一刀にズバリと一頭の犬をまたも真向(まっこう)から斬って落すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...その門の真向いには...
中谷宇吉郎 「御殿の生活」
...秩序と云う事を真向(まっこう)に振翳(ふりかざ)さなければできない話である...
夏目漱石 「中味と形式」
...今にも真向(まっこう)から跳りかからんばかりの気勢を示したが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
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逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...其処から恰度泉水を越へて真向にあたる遥かの部屋が...
牧野信一 「南風譜」
...私はその病体を厩の真向ひにあたる納屋の屋根裏に移すのであつた...
牧野信一 「剥製」
...ゼルビノはすぐにかれの真向(まむ)かいに座(ざ)をしめた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...どんなにふざけたって笑ったって叱りもしない代り一緒に笑いもしない伯母の真向うに坐って...
「赤い貨車」
...真向から文句をつける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...小半町ほど後(あと)から真向きに飛んで来る金吾の姿を見かけて...
吉川英治 「江戸三国志」
...それへあなたは真向(まっこう)にぶつかって行った...
吉川英治 「親鸞」
...暗闇の中の二ツの目はジイと白く真向きにすわったまま...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...真向うから見張っているんだ」「ウム...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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