...切(せ)めては世間並(せけんなみ)の真人間(まにんげん)にしなければ沼南の高誼(こうぎ)に対して済まぬから...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...その者は真人間(まにんげん)ではない」といいだしたことである...
海野十三 「奇賊は支払う」
...俺あ真人間にならなくちゃあならんし...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...鎌倉中を見渡して、まあ、真人間は、叔父上の御台所くらゐのところか...
太宰治 「右大臣実朝」
...また腰をおろして)真人間になれ!睦子...
太宰治 「冬の花火」
...心を入れ替えて真人間になったと云うところを見せるのでなければ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...真人間だというのかい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...真人間(まにんげん)の仕業とは見えなかったのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの honnte homme(真人間)といわれた者にはみな懐疑的なところがあったし...
三木清 「人生論ノート」
...その人が真人間ならばです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...われわれは幸福な真人間になることができると私は思います...
三好十郎 「恐怖の季節」
...どういたしまして」「改心して真人間になれ! よ! 貴様には女房や子もあると...
吉川英治 「江戸三国志」
...かれらの、仲間心理にいわせれば、(ナニ、真人間へ...
吉川英治 「大岡越前」
...真人間に返ろうじゃねえかというわけで」「ふム」孫策は...
吉川英治 「三国志」
...真人間(まにんげん)にはなりませんといったくらいだ――という話を...
吉川英治 「神州天馬侠」
...真人間になった自分を見せて上げなければ済まない...
吉川英治 「茶漬三略」
...真人間に近づけたいと――がらにもなく苦しんでいるのでございますから」帯の間へ手を入れて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...きっと真人間になって遣(や)り直(なお)すから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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