...鎌倉中を見渡して、まあ、真人間は、叔父上の御台所くらゐのところか...
太宰治 「右大臣実朝」
...また腰をおろして)真人間になれ!睦子...
太宰治 「冬の花火」
...きっと真人間になって見せる! なって見せる! 酒の勢かそれとも真実そうなのか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...「真人間」にも「超人」にも「犬」にも「仏」にもなる必要もなければ又他から「なれ」という命令を受けることも無用なのである...
辻潤 「自分だけの世界」
...真人間(まにんげん)の仕業とは見えなかったのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...手前がこれをキッカケに真人間に返れば...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...せめて真人間の心に返させるつもりでしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれでなかなか真人間なんですよ...
久生十蘭 「だいこん」
...この機会をはずしたら永久に真人間にはなれないぞ〉って」もう大丈夫だ...
久生十蘭 「だいこん」
...「これでおれも真人間になれるか」なんていっていたのに...
久生十蘭 「だいこん」
...丁年までには真人間にして還したいといふ希望を齎したので不良少年保護所から所轄署に依頼し...
牧野信一 「秋・二日の話」
...真人間にしてやりたい...
三浦環 「お蝶夫人」
...あの honnte homme(真人間)といわれた者にはみな懐疑的なところがあったし...
三木清 「人生論ノート」
...私の「芸術家」は「真人間」のことなのです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...われわれは幸福な真人間になることができると私は思います...
三好十郎 「恐怖の季節」
...はじめて真人間として扱われる気がした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いったいこの世の中のどこに真人間なんて者がいるかってんだ...
吉川英治 「親鸞」
...真人間に生き甦(かえ)るのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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