...その深井とかいう俳優がその場合にせっかく持った真人間らしい考えを...
岩野泡鳴 「猫八」
...俺あ真人間にならなくちゃあならんし...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...真人間になりたいかを話しはじめた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...真人間だというのかい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...「覚えてやがれ!」この二月(ふたつき)ほど真人間(まにんげん)に返って...
中里介山 「大菩薩峠」
...吾輩は切に武右衛門君のために瞬時も早く自覚して真人間(まにんげん)になられん事を希望するのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...半次郎はすっかり改心して真人間に返り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少しはあの子の行末をも思ふて真人間になつて下され...
樋口一葉 「にごりえ」
...つまり真人間から狂人に入る最初の一分さ...
牧野信一 「爪」
...あの honnte homme(真人間)といわれた者にはみな懐疑的なところがあったし...
三木清 「人生論ノート」
...A そうすると、真人間ならば、すべてイデオローグにはなれないと言う論理的結論が生まれて来ますね?B そうです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...われわれは幸福な真人間になることができると私は思います...
三好十郎 「恐怖の季節」
...やりとげるそれが真人間のすることです...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...到底今となっては真人間に成り難き新九郎にござ候...
吉川英治 「剣難女難」
...てめえも真人間になれと懇々(こんこん)いわれたので...
吉川英治 「親鸞」
...真人間になった自分を見せて上げなければ済まない...
吉川英治 「茶漬三略」
...真人間に近づけたいと――がらにもなく苦しんでいるのでございますから」帯の間へ手を入れて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...彼の顔がいッぱいに真人間の良心と感情を激動させているのを知って...
吉川英治 「松のや露八」
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