...公高はもう真人間に立ちかえるとはいくら母の慾目でも思われません...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...――居候・やっかい者・まま子・連れ子・ひねくれ・ぐず・お世話・ご恩・真人間……言うほうはなんでもない当たりまえのように使っている言葉...
永井隆 「この子を残して」
...真人間(まにんげん)の仕業とは見えなかったのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...せめて倅(せがれ)だけは真人間にしたいというので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...超然として心を物外に居きながら敢然として身を物内に投じて活殺自在の働きを為し得る真人間は存外少ない...
二葉亭四迷 「旅日記」
...丁年までには真人間にして還したいといふ希望を齎したので不良少年保護所から所轄署に依頼し...
牧野信一 「秋・二日の話」
...つまり真人間から狂人に入る最初の一分さ...
牧野信一 「爪」
...あの honnte homme(真人間)といわれた者にはみな懐疑的なところがあったし...
三木清 「人生論ノート」
...A そうすると、真人間ならば、すべてイデオローグにはなれないと言う論理的結論が生まれて来ますね?B そうです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...これから一生懸命働いてお前を病院さ入れて真人間にしてやるよ...
矢田津世子 「反逆」
...あとで思い出して笑っちゃいけないよ久弥……おれははじめて真人間に帰ったんだ...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...真人間の道をさがすべきだと性根を入れかえ...
吉川英治 「私本太平記」
...この界隈(かいわい)には真人間(まにんげん)は現われないはずなんだが」「そうチクチク苛(いじ)めッこはなしにしましょう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...真人間になるなんて...
吉川英治 「親鸞」
...真人間への意欲をしきりと抱いていた折なので...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...真人間に立ちかえる護符(ごふ)として来た...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...やれ真人間になれの...
吉川英治 「宮本武蔵」
...真人間に生き甦(かえ)るのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索