...真人間でない者に...
泉鏡花 「婦系図」
...その者は真人間(まにんげん)ではない...
海野十三 「心臓盗難」
...公高はもう真人間に立ちかえるとはいくら母の慾目でも思われません...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...真人間(まにんげん)じゃありません...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...真人間になりたいかを話しはじめた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...それで真人間(まにんげん)になろうというのはちっと無理だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前を真人間に叩き直し...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...少しはあの子の行末をも思ふて真人間になつて下され...
樋口一葉 「にごりえ」
...生涯ぼくは真人間になれない...
久生十蘭 「だいこん」
...この機会をはずしたら永久に真人間にはなれないぞ〉って」もう大丈夫だ...
久生十蘭 「だいこん」
...ペリトリが真人間になってないとすれば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...やりとげるそれが真人間のすることです...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...はじめて真人間として扱われる気がした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いよいよ真人間だ...
横光利一 「旅愁」
...かれらの、仲間心理にいわせれば、(ナニ、真人間へ...
吉川英治 「大岡越前」
...うちの良人(ひと)が真人間になってくれるよう...
吉川英治 「親鸞」
...真人間に近づけたいと――がらにもなく苦しんでいるのでございますから」帯の間へ手を入れて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――真人間(まにんげん)にかえりたいという欲望であった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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