...前よりも真人間らしい顔になった...
芥川龍之介 「偸盗」
...切(せ)めては世間並(せけんなみ)の真人間(まにんげん)にしなければ沼南の高誼(こうぎ)に対して済まぬから...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...俺あ真人間にならなくちゃあならんし...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...心を入れ替えて真人間になったと云うところを見せるのでなければ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...真人間になりたいかを話しはじめた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...吾輩は切に武右衛門君のために瞬時も早く自覚して真人間(まにんげん)になられん事を希望するのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この機会をはずしたら永久に真人間にはなれないぞ〉って」もう大丈夫だ...
久生十蘭 「だいこん」
...真人間にしてやりたい...
三浦環 「お蝶夫人」
...あの honnte homme(真人間)といわれた者にはみな懐疑的なところがあったし...
三木清 「人生論ノート」
...若(も)しや真人間になって帰る日もあろうかと...
山本周五郎 「お美津簪」
...真人間に返ろうじゃねえかというわけで」「ふム」孫策は...
吉川英治 「三国志」
...真人間の道をさがすべきだと性根を入れかえ...
吉川英治 「私本太平記」
...真人間(まにんげん)にはなりませんといったくらいだ――という話を...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そして真人間に返らんものと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...真人間の潔白は維持していたいとする性来の背骨があった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...てめえも真人間になれと懇々(こんこん)いわれたので...
吉川英治 「親鸞」
...いったいこの世の中のどこに真人間なんて者がいるかってんだ...
吉川英治 「親鸞」
...真人間に立ちかえる護符(ごふ)として来た...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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