...これでこの男も真人間になれる...
池谷信三郎 「忠僕」
...真人間でない者に...
泉鏡花 「婦系図」
...その者は真人間(まにんげん)ではない」といいだしたことである...
海野十三 「奇賊は支払う」
...きっと真人間になって見せる! なって見せる! 酒の勢かそれとも真実そうなのか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...真人間だというのかい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...――居候・やっかい者・まま子・連れ子・ひねくれ・ぐず・お世話・ご恩・真人間……言うほうはなんでもない当たりまえのように使っている言葉...
永井隆 「この子を残して」
...「覚えてやがれ!」この二月(ふたつき)ほど真人間(まにんげん)に返って...
中里介山 「大菩薩峠」
...真人間(まにんげん)の仕業とは見えなかったのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...せめて真人間の心に返させるつもりでしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...半次郎はすっかり改心して真人間に返り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれでなかなか真人間なんですよ...
久生十蘭 「だいこん」
...生涯ぼくは真人間になれない...
久生十蘭 「だいこん」
...つまり真人間から狂人に入る最初の一分さ...
牧野信一 「爪」
...若(も)しや真人間になって帰る日もあろうかと...
山本周五郎 「お美津簪」
...一度だけあ真人間の姿を見せてあげてえ人がある」「分ってるよ...
山本周五郎 「お美津簪」
...あとで思い出して笑っちゃいけないよ久弥……おれははじめて真人間に帰ったんだ...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...真人間に近づけたいと――がらにもなく苦しんでいるのでございますから」帯の間へ手を入れて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...きっと真人間になって遣(や)り直(なお)すから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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