...真人間あつかいにしていなかったのだ...
太宰治 「人間失格」
...酒井真人と同じく...
太宰治 「もの思う葦」
...真人なら宇宙の大道を会得(えとく)していて...
中島敦 「悟浄出世」
...せめて真人間の心に返させるつもりでしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...超然として心を物外に居きながら敢然として身を物内に投じて活殺自在の働きを為し得る真人間は存外少ない...
二葉亭四迷 「旅日記」
...私の「芸術家」は「真人間」のことなのです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...やりとげるそれが真人間のすることです...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...緑林(りょくりん)の徒(と)も真人(しんじん)は啖(くら)わぬ事...
吉川英治 「新・水滸伝」
...羅真人(らしんじん)さまのご法話を伺いたいと思いましてな」「ほ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...羅真人さまのお話が聞けませぬ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...して何ですか、そのお山というのは」「この薊州(けいしゅう)郊外から四十五里、九宮県(きゅうぐうけん)の二仙山というお山の麓(ふもと)でしてな」「真人がいらっしゃるほどなら、ほかのお弟子の道人(どうじん)たちもたくさんいるのでございましょうな」「おりますとも、なんといっても、真人さまは、諸道人のうちでも、いちばん修行を積み、位も一段高いお方ですな」「もしや、公孫勝(こうそんしょう)という道人を、そこでご存知はありますまいか」「あああの、おふくろ様と一つの庵(いおり)に住んでござらっしゃる公孫(こうそん)一清(せい)さんなら、わしが家のつい近所じゃが」「えっ、ご近所なので」まさにこれ、何かのひき合せと、戴宗(たいそう)は雀躍(こおど)りしたいばかりだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...かつは師匠の羅真人(らしんじん)さまも...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いま申したその師匠がどうも」「羅真人さまへは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...内から聞えたのも紛(まぎ)れなき羅真人(らしんじん)の声であり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...真人間になるなんて...
吉川英治 「親鸞」
...いったいこの世の中のどこに真人間なんて者がいるかってんだ...
吉川英治 「親鸞」
...うちの良人(ひと)が真人間になってくれるよう...
吉川英治 「親鸞」
...真人間に近づけたいと――がらにもなく苦しんでいるのでございますから」帯の間へ手を入れて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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