...夢幻空華(むげんくうげ)の生活より一躍直ちに真人の力と生命とを孕(はら)み来る也...
石川啄木 「閑天地」
...その深井とかいう俳優がその場合にせっかく持った真人間らしい考えを...
岩野泡鳴 「猫八」
...この乞食こそあるいは真人(しんじん)というものかもしれんと思うた...
中島敦 「悟浄出世」
...せめて倅(せがれ)だけは真人間にしたいというので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生涯ぼくは真人間になれない...
久生十蘭 「だいこん」
...真人間にしてやりたい...
三浦環 「お蝶夫人」
...そうではありませんか、真人間なら、それぞれ何かを生み出しているではありませんか...
三好十郎 「恐怖の季節」
...」父令図(れいと)と倶に白水真人(はくすゐしんじん)を尊崇してゐた富穀が...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...せっかく真人間になろうと思っている女に...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...真人間を自白するようなものになる...
吉川英治 「江戸三国志」
...かれらの、仲間心理にいわせれば、(ナニ、真人間へ...
吉川英治 「大岡越前」
...真人(しんじん)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...真人(しんじん)たちは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そして真人間に返らんものと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...羅真人(らしんじん)の仙術...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「――紫虚観(しきょかん)の羅真人その人がみずから山を下って来たのなら知らぬこと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「神妙です」と、真人は、彼を好意に見た...
吉川英治 「平の将門」
...そうしてこの俗人の世界にもまた貴ぶべき真人のあることを...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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