...しかし棒はたしかに、真二つに折れた...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...対角線のところから三角形をなして真二つに割れて転(ころが)っているのでした...
海野十三 「三角形の恐怖」
...船も真二つになりかねないよ」物理学者らしい老博士の答えだ...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...芋を切るように真二つにこの刀で人が斬れるのだぞ...
中里介山 「大菩薩峠」
...真二つに割れているのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...三十六の瓢箪をいちいち横真二つに挽(ひ)き割らせ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...みるみる「ごォ――ッ」と音を立てて真二つに割れた...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...真二つに喰切られたりすることを免(まぬが)れることが出来ました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...真二つにする覚悟があって抜いたわけではない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...前屈(まえかが)みにからだを真二つに歪(ま)げてしまった...
室生犀星 「姫たちばな」
...その胴切りの真二つが...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...胴中から真二つに斬られとった騒動なあ……最早...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...腰を真二つに折り屈(かが)めていたが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...大友具簡(ぐかん)の一子貞載(さだとし)が、中央にあって、箱根竹ノ下で寝返り、義貞を離れて尊氏の手へついてから、九州でもふたたび、宮方と足利方とは、真二つに割れ、ここは大揺れに揺れ返していた...
吉川英治 「私本太平記」
...兼好の逝った正平五年(南朝)はまだまだ足利家の内争が真二つにわれた直後で...
吉川英治 「私本太平記」
...真二つとなってしまったからでした」問「朝廷の両立ならば...
吉川英治 「私本太平記」
...真二つとなった毛無シ虎の巨体がピクともせずぶっ仆れている...
吉川英治 「新・水滸伝」
...見事米粒だけ真二つに切り割って見せたという話も...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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