...紙切には妙な符号みたいなものが記してあったのだが...
江戸川乱歩 「悪霊」
...大切にこれを保つという事が必要である...
大隈重信 「憲政に於ける輿論の勢力」
...大切にされ、心から親しまれ、可愛がられるといくら悪辣な女でも、そこは差控える気になって非道(ひど)いことは出来なくなるものなんです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...つまりは銀主方と見物衆とを大切に思うからのことなんだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...其間の食料位己がどうかしてやる」と蓬亭は無愛嬌な顏をして居乍ら親切に言ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...私達がこんなに心切に云つてやつても判らないんだね...
田中貢太郎 「蟇の血」
...彼は格別厭(いや)な顔をしないで気永に親切に誰にでも満足を与えているようである...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...大切にしていました...
豊島与志雄 「碑文」
...お金が欲しい」お絹は痛切にそのことを考えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを六つの眼に負けないくらい大切に思っていました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...この世でほぼひとりぼっちの私に親切にしてくれました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...こうやって大切に扱う次第です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...手入れのいい植物を大切に思う...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いつも御親切に仰せくださいまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただ良い酒であるがために大切にせよと言われたものと考えていたので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...歴史を大切にすることがどんなに必要だかが分ります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...物が不親切に出来ているからです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...疲れきっているその体とを親切に左右から扶(たす)けながら歩いている武者たちは...
吉川英治 「新書太閤記」
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