...新さん! そねえな真っ青な顔をして! すりゃ...
橘外男 「仁王門」
...見るとその顔は、―――私の顔が真っ青だったからでしょうが、彼女の顔も―――冗談ではなく、真っ青でした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そいでも真っ青になりながら黙ってますと...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...あるいは真っ青な淵(ふち)を湛(たた)えている...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...真っ青で息を切らし...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...真っ青になったまま声も立てず...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...あるいは肉体的な苦痛で真っ青になっているこの人物には気づかない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...陰気な落葉松(からまつ)の林にかこまれた真っ青な木戸池がすぐ眼の下に見える...
久生十蘭 「キャラコさん」
...雪の上に月が照り、空も、斜面も、林も、影も、なにもかも、みな真っ青で、まるで夢幻(むげん)の世界のようだった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...大佐の顔が喜びに打ち震え、真っ青な唇で、こう言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...仰向けになった男の顔は真っ青...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...真っ青でやつれていたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...顔は幽霊のように真っ青だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...顔色が真っ青で、取り乱し、片手を胸に当てている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...底に敷かれた大熊笹の葉ばかりが真っ青く見えだしてきた...
正岡容 「寄席」
...選りに選ってそのようなところへ泊り合わせた金兵衛は真っ青になって...
正岡容 「我が圓朝研究」
...さすがの面々が真っ青になって...
正岡容 「わが寄席青春録」
...真っ青な川面(かわづら)を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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