...まだ水蒸気を含みながらも真っ白に冴(さ)え...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そのうすものゝ影が真っ白な地上に海月(くらげ)の如くふわ/\するのを視つめながら歩いた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...真っ白な繊(こま)かな透き靴足袋の上にX形に綾取(あやど)られていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...真っ白な大理石でできたお墓以上に立派なお墓を持つ芸術家はいません...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...三十代に傷寒(しょうかん)を患って頭の毛は真っ白になりましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真っ白な屋根の波をキラキラと照らす風情は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真っ白な肌をもっている...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...真っ白な穂先をなびかせた薄の上を分けながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...こんなに真っ白だけれど...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...春には一面真っ白なスミレがかぐわしく匂い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...真っ白な手だった...
牧逸馬 「土から手が」
...生色失せて真っ白となった...
吉川英治 「剣難女難」
...殿さまのお舟が」「真っ白なおすがたで」「わしらの命にお代りくださるのじゃ」「勿体(もったい)なや...
吉川英治 「新書太閤記」
...朝々はもう真っ白な霜なのに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...真っ白なしぶきを浴び合う...
吉川英治 「源頼朝」
...真っ白になって――」「東寺(とうじ)は」「東寺の塔だって」「金閣寺は」「金閣寺も」「鴉(からす)は」「鴉も――」「嘘ばかり!」袂(たもと)で打つまねをすると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...宵にできた真っ白な晒布(さらし)の肌着を着...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ただ真っ白なしぶきが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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