...真っ平(たい)らになる...
海野十三 「地球要塞」
...故人は真っ平御免だと云って断った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お久なんぞのいる所でお談義を聴かされるのは真っ平だから」二人は珍しくも面と向って互の眼の中を視詰(みつ)めながら話しているのであるが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...日本の家は真っ平御免よ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...此処から斯う真っ平(たい)らに...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...わたしらの×されるのがうれしいのだ平常は平常でしぼり抜き飢え死にさせどこまでわたしらの命をふみにじるのだわたしらとて命に変わりはないぞ真っ平だ 真っ平だ何とチョウバツしようと命をかけて絶対×××ああ戦場からいま直ぐに息子とりもどしたいとりもどしたい...
中野鈴子 「母の叫び」
...「武家の騒動は真っ平だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私の方で真っ平御免だと思いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「戦争なんて、もうもういやなこと、いやなこと、真っ平さね...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...少なくも短銃物は真っ平だと考えている人はそうとう多い...
平林初之輔 「伊豆の国にて」
...おつきあいは真っ平御免だ」「マア...
正岡容 「寄席」
...僕は窮屈な事は真っ平だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...との話も出たけれど大げさなことは真っ平だ...
矢田津世子 「父」
...だが、俺は……」彼は、これから持ってゆく自分の体の方針が、やっと、ついたように、「俺は、真っ平だ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...真っ平ご用捨下されい」「抜刀を手にしてお駕近くへ駈け込むとは不埒(ふらち)な奴...
吉川英治 「剣難女難」
...学人の退屈をおなぐさめいたそう」「酒宴は真っ平だ...
吉川英治 「三国志」
...真っ平です」「おまえはまだ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...先ほどから釈迦(しゃか)に説法も同様な過言――どうぞ真っ平おゆるしのほどを」「いやいや...
吉川英治 「宮本武蔵」
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