...不適当な投資に歯止めをかける責任は、金融機関にある...
...とても永びく戦争などには全然不適当だということが私にはわかった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...時に本人に甚だ不適当にして...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...何分そう云う普通の人には不適当な家でしたから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...この家の間取りの不適当なことも一つの原因であった...
徳田秋声 「黴」
...充分年をとらない人間も尤もらしくなくて不適当だ...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...いかにフランス語が音楽に不適当であるかをますます目立たせるのであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
......
永井荷風 「書かでもの記」
...既に盛るに不適当な感性が現代にはあると多かれ少なかれ感じられてゐるにも拘らず...
中原中也 「詩と其の伝統」
...自分には矢張り下町生活は不適当であるから早稲田へ戻る...
牧野信一 「奇友往来」
...投げるには不適当な丸味のある小石を思はず拾つて...
牧野信一 「晩春の健康」
...是等は一は其性質により(性質とは遺伝を重とし教育にもよるべし)二は其習慣により(習慣とは不適当なる文字なれども幼児より外部即ち四囲の境遇又は自然の薫陶などにて習慣となりたるなり)三は其境遇による(此境遇とは其慾を充たすべき方法の備はり居ると然らざるなり...
正岡子規 「読書弁」
...人口には不適当に思われた1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼らの富に関する限られた不適当な定義から必ずしも生ずるものではなく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...まことに不適当な土地に...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...早川の鮎はその代り鮓に不適当です...
村井弦斎 「食道楽」
...(c)もしわたしの説明が不適当だというなら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかしこういう不適当な代用品でも...
柳田国男 「母の手毬歌」
...最初から動物性の丸出しで研究材料に不適当だし...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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