...不適当な投資に歯止めをかける責任は、金融機関にある...
...薪としては不適当のようである...
梅崎春生 「庭の眺め」
...時に本人に甚だ不適当にして...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...俳句では不適当であることに気がつかない...
高浜虚子 「俳句への道」
...これは不適当かもしれぬが...
高見順 「いやな感じ」
...不適当なものは排出されるからである...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...それにも関らず後半の仮定が幾何学を構成するのに不適当――不便であるからか否かは知らない――であるとして斥けられるとすれば...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...もしモーラリティーという言葉が不適当なら生活の論理と云ってもいい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...もし西洋そのままの西洋料理を味おうとしたなら銀座界隈の如何なる西洋料理屋もその目的には不適当なる事を発見するであろう...
永井荷風 「銀座」
...ただもうゴマカルことを事としてゐるかの如き現代インテリ界は不適当なものであつた...
中原中也 「思ひ出す牧野信一」
...灌漑水をとるには不適当である...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...自分の趣味で好きといふには不適当だが...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...我背児爾吾恋居者吾屋戸之草佐倍思浦乾来(ワガセコニワガコヒヲレバワガヤドノクササヘオモヒウラガレニケリ)(二四六五番)の末の句の「浦乾来」を「うらがれにけり」と読んでいるのはどうも不適当と思われるのであって...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...竹の根が深く土中を縫っているために開墾には不適当とされていたのであったが...
火野葦平 「糞尿譚」
...声を出して読むには不適当である...
二葉亭四迷 「余が翻訳の標準」
...「週刊朝日」の赤井より「喧嘩之研究」は不適当なりとして返却して来た...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その外古代劇に出て来る英雄の役に不適当だと云ふことを考へたのだらう...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...しかし今日いう所のムラサキ科のタビラコは頗る不適当の者である...
牧野富太郎 「植物記」
...――『全人民の衣住をその収入のいずれの部分にも入れないのは多くの点において不適当と思われる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
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