...不適当な投資に歯止めをかける責任は、金融機関にある...
...殊に美妙斎の生緩(なまぬる)い冗漫の言文一致は論難に不適当であって...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...此等の学説を、比較検覈して、勉めて公平着実の眼を以て、その何れを取り、何れを捨つ可きや、甲の説は何れの程度まで参酌す可きや、乙の論は如何なる点に於て、不適当なるやを、判別するを要す...
高木敏雄 「比較神話学」
...これは不適当かもしれぬが...
高見順 「いやな感じ」
...工合(ぐあい)の悪いのが自分の体のせいでなくて地面の不適当なせいだと思うらしい...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...きわめて不適当あるいは誤った考えを前提としてそして恐ろしくめんどうな高等数学の数式を取り扱い...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...如何に不適当であるかを説明する必要はないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...随時に行なわれ難い観測の実例としてはやや不適当であったかも知れない)...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...充分年をとらない人間も尤もらしくなくて不適当だ...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...場合の適当不適当をかまわず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...政治的大冒険には不適当であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
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永井荷風 「書かでもの記」
...もっとも不適当な色調である...
中谷宇吉郎 「海底の散歩」
...社会の公民として不適当だなどと評してはもっとも不届(ふとど)きである...
夏目漱石 「草枕」
...には不適当である...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...自分には矢張り下町生活は不適当であるから早稲田へ戻る...
牧野信一 「奇友往来」
...凡そ君には不適当な――自分の過言だつたから! と自身をたしなめるやうな眼で云ひ直した...
牧野信一 「痩身記」
...さうした道具の扱ひに先天的に不適当な性質を知つてゐたから戯れにもそんな物には手を触れたこともなかつたのです...
牧野信一 「舞踏会余話」
...何でもロース肉に限ると思ってわざわざ直段(ねだん)の高い処を買って不適当な料理にするがロース肉はロースにする時ばかり適当なのでビフテキには不適当だよ...
村井弦斎 「食道楽」
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