...不適当な投資に歯止めをかける責任は、金融機関にある...
...尚お日曜日が不適当な事につきては...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...一般の読み物としては不適当なので...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...今日のごとくに学問の発達した時代から考えるとすこぶる不適当な名前である...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...何分そう云う普通の人には不適当な家でしたから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...とにかく物理学的方法を応用する場合の独立変数としては不適当なるものなりしなり...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...工合(ぐあい)の悪いのが自分の体のせいでなくて地面の不適当なせいだと思うらしい...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...他方に於て歴史科学として理解されることも不適当であることが主張された...
戸坂潤 「科学方法論」
...之をそのまま科学的に仕上げることは不適当だから...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...場合の適当不適当をかまわず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...社会の公民として不適当だなどと評してはもっとも不届(ふとど)きである...
夏目漱石 「草枕」
...には不適当である...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...またステツキも小柄の兵野には凡そ不適当の太い籐のもので...
牧野信一 「露路の友」
...この不適当な選挙方法の欠陥のあらわれのように語られた...
宮本百合子 「一票の教訓」
...白い処(ところ)なんぞは溶けて亡(な)くなるだろう」主人「白い脂肪(あぶら)が溶けて消えるようなのは食用に不適当な下等豚だ...
村井弦斎 「食道楽」
...しかしそれでは人体に必要なる化学成分が不適当だ...
村井弦斎 「食道楽」
...あながち不適当ではないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...結婚をするにも甚だしく不適当であるという理由に帰する外はありません...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...また新野は守るに不適当な城地ですから」「いったい曹操の兵力は――実数はです――どのくらいのところが本当でしょう」「百万はあります」「そう号しているのですな」「いや...
吉川英治 「三国志」
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