...不適当な投資に歯止めをかける責任は、金融機関にある...
...少くとも有機物の存在に不適当だった地球は...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...娘にとつてはどうやら不適当に見えた事に就(つい)ての...
犬養健 「愚かな父」
...と不適当な食物や運動不足のように個人的なもの...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...時に本人に甚だ不適当にして...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そして話しているうちに適当あるいは不適当な機会を捕えてその言詞を吐き出してしまうまでは落ち付く事が出来ないように見える...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...きわめて不適当あるいは誤った考えを前提としてそして恐ろしくめんどうな高等数学の数式を取り扱い...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...局外文芸批評家として適当な人間もいれば不適当な人間もいるからだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...植物に不適当であって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...自分の趣味で好きといふには不適当だが...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...また以下のように言うことも不適当ではないだろう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...見るも深刻気(グルウミイ)な翳が宿つてゐるところはカシモードと称んでも不適当ではなかつた...
牧野信一 「タンタレスの春」
...不適当であるように思われる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...汝は不適当な物を画いた...
南方熊楠 「十二支考」
...僕の家へ来ればココアでもタピオカでも西洋食品は何でもあるけれども普通の家には滅多にないから西洋の食餌箋は日本人に不適当だ...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋風のストーブは火気を経済に使えるけれども日本家屋の台所には不適当だし...
村井弦斎 「食道楽」
...キュロスの例もこの場合に不適当ではないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...最初から動物性の丸出しで研究材料に不適当だし...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...不適当でもあった事を知って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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