...不適当な投資に歯止めをかける責任は、金融機関にある...
...薪としては不適当のようである...
梅崎春生 「庭の眺め」
...私の方の店としては不適当でした...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...此等の学説を、比較検覈して、勉めて公平着実の眼を以て、その何れを取り、何れを捨つ可きや、甲の説は何れの程度まで参酌す可きや、乙の論は如何なる点に於て、不適当なるやを、判別するを要す...
高木敏雄 「比較神話学」
...かれの体格が鋤犁を取るには不適当なのを考えてかれは躊躇した...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...工合(ぐあい)の悪いのが自分の体のせいでなくて地面の不適当なせいだと思うらしい...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...如何に不適当であるかを説明する必要はないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...その概念規定がやや不適当であったとしても...
戸坂潤 「科学方法論」
...半永久的な安定状態を指すには不適当だ...
戸坂潤 「思想動員論」
...いかにフランス語が音楽に不適当であるかをますます目立たせるのであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかもそれらを多くの外国人のように不適当に使っていたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...語の意味において不適当な...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...H・G・ウェルズの世界は探偵小説としては不適当である...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...しかし今日いう所のムラサキ科のタビラコは頗る不適当の者である...
牧野富太郎 「植物記」
...しかしそれでは人体に必要なる化学成分が不適当だ...
村井弦斎 「食道楽」
...キュロスの例もこの場合に不適当ではないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不適当であることが顕著になった...
柳田国男 「山の人生」
...また新野は守るに不適当な城地ですから」「いったい曹操の兵力は――実数はです――どのくらいのところが本当でしょう」「百万はあります」「そう号しているのですな」「いや...
吉川英治 「三国志」
...『私は既に不適当にも貿易差額と呼ばれているものを論ずるに当って...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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