...真っ先に一生懸命崖の下の波打際へ降りたんで御座居ます...
大阪圭吉 「花束の虫」
...我々真っ先に討って出て花々しき合戦をなし...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...真っ先に進んで行く真名古の肩がちょっとその脚に触れると...
久生十蘭 「魔都」
...真っ先に灰皿の中にある敷島(しきしま)の吸い殻が眼にとまりました...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...博士によりて真っ先に日本に紹介されたのであった)...
平林初之輔 「作家としての小酒井博士」
...真っ先きに森さんのところへお寄りする気になって...
堀辰雄 「菜穂子」
...慎重な資本家の中には真っ先に危険に感づくものもいたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...さて真っ先に玄関に進んでみると...
森鴎外 「阿部一族」
...梯子段(はしごだん)も真っ先きに降りようとして...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...真っ先に駈けつけて来て一同を鎮撫(ちんぶ)した...
吉川英治 「剣難女難」
...真っ先に長沙の城門を開いた勇士魏延か...
吉川英治 「三国志」
...市松は、真っ先に、「突っ込め」槍を向けたまま駈け下りた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「推参(すいさん)な雑兵輩(ぞうひょうばら)、ここを無人の砦と思うて紛(まぎ)れ入ったか」陣頭、真っ先に、槍唸(うな)りをさせて駈けこんで来たのが、たしかに瀬兵衛その人と見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...真っ先に斬られたのでしょう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...不服などと」「真っ先に...
吉川英治 「源頼朝」
...三百余の兵の真っ先に立った...
吉川英治 「源頼朝」
...真っ先にその得物の先で髪を引っかけられた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...がばっと、真っ先に、一角が、「丈八郎」と、蒲団を刎(は)ねて――「起きているか」「お……...
吉川英治 「無宿人国記」
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