...彼は無意識に伴ふ安詳にして鞏固なる意識を――明かに眞實を見る内省と...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...丁度その眞中に落つるのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そして一とびして床の眞中に立つ)ノラ さあ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...東京の弘文學院に於ける純眞にして内氣な留學生々活...
太宰治 「「惜別」の意圖」
...生れて一度か二度しか活動寫眞の芝居を觀にいつたことがないくらゐ...
近松秋江 「箱根の山々」
...手眞似をもつて意志を通じながら...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...帝后像の寫眞のもとが...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...恰も眞空中におけるが如くなるか...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...三度紀昌が眞面目な顏をして同じ問を繰返した時...
中島敦 「名人傳」
...自分(じぶん)は非常(ひじやう)に迂濶(うくわつ)な眞似(まね)をしてゐるのではなからうかと疑(うたが)つた...
夏目漱石 「門」
...うんと空氣を含んだ眞つ黒な土くれですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人の殺された部屋の眞つ下に陣取り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眞珠太夫が怪しいと言ふんださうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...故に山に對して畏怖を感ぜざるものは眞に山を知るものではない...
藤原咲平 「山岳美觀」
...富であつた!――心の富であつた!――純眞な喜ばしい愛情の鑛脈(くわうみやく)であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...其中(そのなか)へ眞直(まつすぐ)に這入(はい)れるのに氣(き)がつきました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...カオスからコスモスへの生成を説いた古代人の哲學には深い眞理が含まれてゐる...
三木清 「人生論ノート」
...富士の裾野と普通呼ばれてゐるのは富士の眞南の廣野のことである...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索