...商売往来の中でも、横町へそれた貸本屋だが、亭主が、いや、役人上りだから主人といおう、県庁に勤めた頃、一切猟具を用いず、むずと羽掻(はがい)をしめて、年紀(とし)は娘にしていい、甘温、脆膏(ぜいこう)、胸白(むなじろ)のこの鴨(かも)を貪食した果報ものである、と聞く...
泉鏡花 「薄紅梅」
...死体の引受人もないから県の役人が立会って検屍の上...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...「あれは志幾(しき)の大県主(おおあがたぬし)のうちでございます」と...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...山形県鶴岡の出身で私の門下で彫刻を学び後美術学校鋳金科へ入学し...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...松方伯と山県侯とは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この学校を出た土州人の安岡珍麿というを明治七年に愛媛県へ招聘された...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...長野県ではそれでよい規則なのかしら...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...この県の唯一の窯場(かまば)は深谷(ふかや)であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...それからこの県で他の国より盛だと思われる仕事は欄間(らんま)の木彫であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...東北の各県にはカクチという語があって...
柳田國男 「垣内の話」
...愛媛県温泉郡道後湯之町)駿河の鈴川の近くにも...
柳田國男 「日本の伝説」
...東北は秋田県のごとく...
柳田国男 「木綿以前の事」
...あるいはまた奈良県北部のように猫の耳と呼んでいる地方もあるのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...控えが県庁にあるか...
柳田國男 「和州地名談」
...一人はゆうべ国老の邸で講演していた山県大弐である...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...二千余騎を県城の外にまとめ...
吉川英治 「三国志」
...「ご配下の当県内に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...県城の知事室でも...
吉川英治 「新・水滸伝」
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