...彼の眉宇が悪いと怒っているように見える...
...眉宇がひそみ、気が引ける態度をとっている...
...彼女は眉宇を整え、堂々とスピーチを始めた...
...眉宇をひそめて、困惑したような表情を浮かべた...
...彼の眉宇を見ると、彼は何かを重く考えているようだ...
...楚歌(そか)一身に聚(あつま)りて集合せる腕力の次第に迫るにも関わらず眉宇(びう)一点の懸念なく...
泉鏡花 「海城発電」
...楚歌(そか)一身に聚(あつま)りて集合せる腕力の次第に迫るにもかかはらず眉宇(びう)一点の懸念(けねん)なく...
泉鏡花 「海城発電」
...哲学者風の重厚沈毅(ちんき)に加えて革命党風の精悍剛愎が眉宇(びう)に溢(あふ)れている状貌(じょうぼう)らしく考えていた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...だが眉宇(びう)の間に深い溝(みぞ)をうかべて...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...池田出羽は当惑の色をその眉宇(びう)の間に示しながら...
江見水蔭 「備前天一坊」
...いかにも一山を背負っている気魄が眉宇の間にもうかがえるといった人だった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...眉宇に気魄のうかがえる男だった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「實際此月なんか子供等に迄ろく/\肴や肉は食はさなかつたのだがね」と悲痛な色が眉宇の間に現はれた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...この青年の眉宇(びう)の間に溢(あふ)れているいじらしいほどの熱情から...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ほぼ同年頃の吾等(われら)の子供等と比べると眉宇(びう)の間にどことなしに浮世の波の反映らしいものがある...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...一肩ぬいで見ちゃア」座に着きし初めより始終黙然(もくねん)として不快の色はおおう所なきまで眉宇(びう)にあらわれし武男...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...軒昂(けんこう)たる意気を眉宇(びう)の間(かん)に現わしてこう申します...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかにも精悍な気が眉宇(びう)に溢れていた...
火野葦平 「糞尿譚」
...彼の眉宇(びう)はひきしまった...
本庄陸男 「石狩川」
...多年病魔と戦つてこの大業を成したるの勇気は凛乎(りんこ)として眉宇(びう)の間に現はれ居れどもその枯燥(こそう)の態は余をして無遠慮にいはしむれば全く活(い)きたる羅漢(らかん)なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...眉宇(びう)と唇(くち)もとには不屈な性格があらわれている...
山本周五郎 「城を守る者」
...眉宇(びう)、顔いろは、すっかり和(なご)やかな彼にかえっている...
吉川英治 「大岡越前」
...あきらかに双方の眉宇(びう)にたたえられていたからである...
吉川英治 「新書太閤記」
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