...御側の者たちの方を流(なが)し眄(め)に御覽になりました...
芥川龍之介 「地獄變」
...鋭く翁の顔を一眄(いちべん)した...
芥川龍之介 「道祖問答」
...左大臣はさっきから時々ちら/\と御簾の方へ流眄(ながしめ)を使う...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...だから左大臣が羨望(せんぼう)に堪えぬ顔つきをして簾の奥へ流眄(ながしめ)を送ったのを見ては...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...彼女の方へはチラリとそつけない流眄(ながしめ)を与へたきりで...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...左顧右眄をしない...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...顧眄を送るもの右なるは越後の妙高山にして...
長塚節 「草津行」
...チラリとキャラコさんのほうへ流眄(ながしめ)をくれて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...部屋の中のがらくたをチラと流眄(ながしめ)で見たが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...不気味な流眄(ながしめ)をしてゐる両の眼からは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...右顧左眄(うこさべん)...
吉川英治 「三国志」
...敵の陣容を一眄(べん)すべく...
吉川英治 「三国志」
...一眄(べん)して...
吉川英治 「三国志」
...もはや右顧左眄(うこさべん)しているときではない...
吉川英治 「私本太平記」
...一眄(べん)の下に叱った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...右顧左眄(うこさべん)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...しきりに右顧(うこ)し左眄(さべん)して...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...右顧左眄が生じるのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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