...多少の手数を省く為にいつも我々には必要である...
芥川龍之介 「西方の人」
...製造家の知りつつ惡意的に手を省くところから來るのもないではなからうが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...(「獅子の顎」は別項「奇矯な着想」にしるしたのでここには省く)...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...吾々西洋人の趣味には殆ど適せぬ神の力に就いての幾つかの考察は省く事として...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...吾々はそれを省く...
戸坂潤 「科学方法論」
...今は余地がないから省くが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その記事が『群書類従』所載の「高野参詣日記」につまびらかであるからこれを省くが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...どうしても話の筋道を立てるに必要已むを得ない骨子だけは省くわけにゆかない...
平林初之輔 「秘密」
...同志に解りきつたことは省く……といふやうなあんばいで...
牧野信一 「海浜日誌」
...自分にとつては小説的どころではないが或る意味で小説的な誘惑を強ひられるか? 何故自分が斯んなにも浅猿しい亢奮をするか? の記述は省くが...
牧野信一 「冬の風鈴」
...それがどうして斯うなつたかの説明は省くつもりだ...
牧野信一 「貧しき日録」
...1)時間と長い引用を省くために...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...我邦の妻君は食物拵(ごしら)えをさも余計な仕事のように蒼蠅(うるさ)がってどうしたらちょこちょこと早く副食物(おかず)が出来るだろうと手数を省く工風ばかりしている...
村井弦斎 「食道楽」
...文明風の料理法はなるべく体外の手数をかけて体内の手数を省くにありという事を忘れてはならんよ」と頻(しきり)に我が料理法を弁護する...
村井弦斎 「食道楽」
...片端だけを例の至らぬ筆者が写しておくのもやましい気がしてすべてを省くことにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...文は例の如くであるから省く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし其受業の師は前に載せたから今省く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...詳しいことは省くが...
山本周五郎 「思い違い物語」
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