...省くことにします...
石原純 「メンデレーエフ」
...それは物語が進むに随って、読者に分ることだから、ここに省くが、兎も角、彼は、到底普通人の考え及ぶことも出来ない程、微(び)に入(い)り細(さい)を穿(うが)った分析並(ならび)に綜合の結果、塵(ちり)一筋(ひとすじ)の手抜かりもない、絶対に安全な方法を考え出したのだ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...(「獅子の顎」は別項「奇矯な着想」にしるしたのでここには省く)...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...一切省くことにしよう...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...直ちに汝の暗黒の血潮わが手の槍染めむ』296 アリスタルコス此行を省く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...私は之を省く...
戸坂潤 「科学方法論」
...この点については私の旧著『技術の哲学』で触れてたことがあるから省く...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...こうした意味の思想動員は恐らく困難であろう(日本文化中央連盟に対する注文を私は去る八月九日の『東京日々』の夕刊に書いたから省く)...
戸坂潤 「思想動員論」
...別に新聞社=新聞紙とか放送局=ラジオセットと云ったようなインスティチュートなりオルガンなりがないのだから省くのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...本書の性質上省くこととする...
中谷宇吉郎 「雪」
...煩わしいからその細節は省くことにして...
久生十蘭 「魔都」
...――以下の数言は省く...
牧野信一 「秋晴れの日」
...それがどうして斯うなつたかの説明は省くつもりだ...
牧野信一 「貧しき日録」
...(普通のそれとは趣きを異にしてゐるが、説明は省く...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...しかし其受業の師は前に載せたから今省く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」送つて埠頭に至つたものの名は省く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...詳しいことは省くが...
山本周五郎 「思い違い物語」
...また手数を省くために...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索