...あの華やかなりし頃のニヂンスキーの「牧神の午後」の怪奇さに相通ずるものなど...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...私達の脈搏に相通ずるものがあつて...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...国音相通ずるより...
高木敏雄 「比較神話学」
...此の清らかさは上代の禊(みそぎ)の行事と相通ずる日本美の源泉の一つのあらわれであって...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...この建物の最上階にある一つの室と相通ずるようになっていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...あれなどもやはりこのイブラヒム老人の入れ歯の注文とどこか一脈相通ずるところがあるような気がするのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...支那大陸に相通ずるものを持っている...
豊島与志雄 「風俗時評」
...浜地は兄と相通ずる性格なんだ...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...内容はイソップの亀と鷹の話や狐と烏の話などと相通ずるものである...
豊島与志雄 「文学以前」
...氏はまた後の大正時代になって現われた新感覚派なるものと一脈相通ずる所がある...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...同じく教会の一オルガンひきに満足し切ったヨハン・セバスチャン・バッハと一世紀半を隔てて互いに相通ずる尊さでもあり...
野村胡堂 「楽聖物語」
...何處か一味の相通ずる所がある...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...一脈の相通ずるものがあるのかも知れないね...
牧野信一 「露路の友」
...それがナニヌネの五音相通ずる音便によって昔どこかでサナカズラと呼んでいたのではなかったろうかと推量の出来ないこともあるまいように感ずる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...また相通ずるものがある...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...俊は峻と相通ずる字で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...何か近松の世話浄瑠璃と相通ずるような情味があつて...
吉井勇 「逢状」
...これは恐らく我々の「生」に相通ずるものがあるからである...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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