...この深刻なる内的経験において彼と己(おのれ)と霊犀(れいさい)相通ずるを知り...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...何等か一脈の相通ずるものがあって...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...私達の脈搏に相通ずるものがあつて...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...小生と逢(あ)っても小生が照れぬよう無言のうちに有無相通ずるものあるよう御取はからい置き下され度...
太宰治 「虚構の春」
...純粋な肉体の苦痛によるものとかなりまで相通ずるものがありそうに思われる...
寺田寅彦 「自由画稿」
...この点では禅僧と収賄議員との間にもいくらか相通ずるものがあるかもしれない...
寺田寅彦 「涼味数題」
...なにか重い荷を背負い、なにか重い鏈(くさり)を引きずって、とぼとぼと歩いている、そうした感じが、我にも他人にも、誰にも、相通ずる...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...天空に散布してる無数の星辰の輝きに相通ずるものである...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...支那大陸に相通ずるものを持っている...
豊島与志雄 「風俗時評」
...浜地は兄と相通ずる性格なんだ...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...生物の秘奥に一脈相通ずる気持であり...
豊島与志雄 「文学以前」
...卵を砕く燕(つばめ)の嘴(くちばし)と相通ずる所がある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この二つの話は何(な)んか知(し)ら一脈相通ずるものがあり...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...従って御主人伯爵の食道楽と一脈相通ずるわけであります」林敬五郎は物馴れた実業家らしく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...たしかに先代鶴枝の技巧的な美しさとは一脈相通ずるもののあるような心もちがしてならない...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...俊は峻と相通ずる字で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この画像と広隆寺講堂の阿弥陀像との間には相通ずるところがある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...多分に相通ずるものを持つように見える...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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