...そこに一脈の相通ずるものが隠されているのではなかろうか...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...友情と温泉とには相通ずるものがあるやうだ...
種田山頭火 「其中日記」
...この建物の最上階にある一つの室と相通ずるようになっていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...いきのよいさしみの光沢はどこか陶器の光沢と相通ずるものがある...
寺田寅彦 「青磁のモンタージュ」
...紙一重で相通ずるものだと知った...
豊島与志雄 「山吹の花」
...相通ずる語気である...
豊島与志雄 「霊気」
...氏はまた後の大正時代になって現われた新感覚派なるものと一脈相通ずる所がある...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...一脈相通ずるに至れば...
西田幾多郎 「読書」
...ネオ・スピリチュアリズムの運動と一脈相通ずるものがあると言われ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...従って御主人伯爵の食道楽と一脈相通ずるわけであります」林敬五郎は物馴れた実業家らしく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...その極端のゆえにかえって相通ずるからだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...何處か一味の相通ずる所がある...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...上層と下層と相通ずるには石階を取つて迂回(うかい)すべく...
正岡子規 「四百年後の東京」
...それが名誉革命の精神と相通ずることはなはだ多きを感じた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...多くの場合に訳経の竜と相通ずる奴だ(後に弁ずるを読まれよ)...
南方熊楠 「十二支考」
...俊は峻と相通ずる字で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ラ・ボエシの「奴隷根性」の所論と一脈相通ずるものがある点に注意すべきであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...キリスト教の「神の前での万人の平等」の思想と多分に相通ずるものを持つことを...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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