...一味相通ずる何物かがあった...
芥川龍之介 「魚河岸」
...ロイテン会戦指導原理と相通ずるものあり...
石原莞爾 「戦争史大観」
...これは『人間狩り』のスリルにも相通ずるものです...
江戸川乱歩 「影男」
...私達の脈搏に相通ずるものがあつて...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...自らの心をさうした大自然の深みと脈搏相通ずる辺においてゐる者にとつては...
薄田泣菫 「独楽園」
...共に杙の義と相通ずる者とすれば...
高木敏雄 「比較神話学」
...純粋な肉体の苦痛によるものとかなりまで相通ずるものがありそうに思われる...
寺田寅彦 「自由画稿」
...山の両側から掘って行くトンネルがだんだん互いに近づいて最後のつるはしの一撃でぽこりと相通ずるような日がいつ来るか全く見当がつかない...
寺田寅彦 「春六題」
...この点では禅僧と収賄議員との間にもいくらか相通ずるものがあるかもしれない...
寺田寅彦 「涼味数題」
...――私は彼等の心と相通ずるものを懐いて上海からちょっと旅に出た...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...一脈相通ずるに至れば...
西田幾多郎 「読書」
...この二つの話は何(な)んか知(し)ら一脈相通ずるものがあり...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...その極端のゆえにかえって相通ずるからだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...何處か一味の相通ずる所がある...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...夫々独自であると同様に一味相通ずる「スタビリチイ」の精神に...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...たしかに先代鶴枝の技巧的な美しさとは一脈相通ずるもののあるような心もちがしてならない...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...ラ・ボエシの「奴隷根性」の所論と一脈相通ずるものがある点に注意すべきであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...多分に相通ずるものを持つように見える...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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