...蜻蛉は高浮彫りで銀...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...文字や符号などの浮彫りの活字はインキを塗り被(かぶ)せられて了ふが...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...寿という字が浮彫りになっているだろう...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...裏の浮彫りの所と...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...かかる生きて動いている空間の浮彫りされたものとなって来るのである...
中井正一 「生きている空間」
...独創の概念が孤独と遊離の概念に転化していったことを人々の前に浮彫りして見せた...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...白馬岳の峯頭に浮彫りする黒鹿毛の逸物(いちもつ)で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...わが師川端康成の小説「名人」に浮彫りされて...
野上彰 「本因坊秀哉」
...見事に浮彫りして見せてくれる...
野村胡堂 「胡堂百話」
...女の首を浮彫りにした金色の指輪を小指にしてゐた...
林芙美子 「瀑布」
...橄欖(かんらん)の林と竜舌蘭(りゅうぜつらん)と別荘を浮彫りにしてフエラの岬を右に見て...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...葡萄(ぶどう)の葉と酔いしれて踊っている人々の姿とを見事に浮彫りした大きな黄金のポンス鉢(ばち)が一個...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...あのいかにも古拙(アルカイック)なガンダラの樹下思惟像――仏伝のなかの、太子が樹下で思惟三昧(しゆいざんまい)の境にはいられると、その樹がおのずから枝を曲げて、その太子のうえに蔭をつくったという奇蹟を示す像――そういう異様に葉の大きな一本の樹を装飾的にあしらった、浅浮彫りの、数箇の太子思惟像の写真などをこの頃手にとって眺めたりしているときなど、私はまた心の一隅であの信濃の山ちかい村の寺の小さな石仏をおもい浮かべがちだった...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...その高座を識るものにはたしかにその人と肯かれる話癖が浮彫りになっていて微笑ましい...
正岡容 「我が圓朝研究」
...西欧風な金銀の浮彫りを施した一つ小箱には...
松永延造 「職工と微笑」
...描く対象を浮彫りにしてゆけそうな心持です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...表には牡丹(ぼたん)の葉と花が肉高な浮彫りになっている...
山本周五郎 「日本婦道記」
...むしろあの台座の浮彫りの方に一層強い興味を感じたほどである...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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