...彼等が剣を横へて陣頭に相見る日の近きや知るべきのみ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...相見る束の間の喜びは短かく...
田中英光 「さようなら」
...葉子がいつかその青年と相見る機会が来るような予感がしないでもなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...其の人格の色彩輪廓を瞭然たらしむるを以て伯と相見るものは伯に於て一の僞善を認めず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...人と人とが相見る場合にしかいふ「見る」の類であつて...
波多野精一 「時と永遠」
...この世の上で相見る間は何んなにか短かゝらうとも...
牧野信一 「歌へる日まで」
...僕のこの仕事が或る完成を遂げたら再び相見るであらう――と云ひ残して行つたが...
牧野信一 「交遊秘話」
...君が近々帰朝して僕等は相見るであらうが自分の身の上には何の変つたこともない――おそらく君の上も...
牧野信一 「なつかしき挿話」
...伴蔵に連れられてお国と相見る...
正岡容 「我が圓朝研究」
...その人をいかにして幸福ならしめ常に相見る方法をいかにして得ようかとばかり考えておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...時に此第二第三の人物と相見るや否やを問ひ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...岡田とお玉とは永遠に相見ることを得ずにしまった...
森鴎外 「雁」
...直ぐに杯盤狼藉の中で相見るやうな仲になつてしまつて...
吉井勇 「青春回顧」
...相見るも今のみ...
吉川英治 「新書太閤記」
...相見るに忍びずとしてか...
吉川英治 「新書太閤記」
...相見るや、欒廷玉(らんていぎょく)もオオと双手で迎え、孫立もまた手をさしのべ、かたく握り合って、お互い久闊(きゅうかつ)の情を見せた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...茫然相見るのみにて往時の語もなし...
吉川英治 「年譜」
...こう乱れた気持で武蔵と剣のあいだに相見ることは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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