...彼等が剣を横へて陣頭に相見る日の近きや知るべきのみ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...相見るは玉の緒ばかり戀ふらくは富士の高峰の鳴澤(なるさは)のごとかつしかの眞間の入江に朝宵に來る潮ならば押して來ましを三小室が去つて蹄の音も聞えなくなつた時...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...相見る可からずと...
高木敏雄 「比較神話学」
...妻があり、子があり、世間があり、師弟の関係があればこそ敢(あえ)て烈(はげ)しい恋に落ちなかったが、語り合う胸の轟(とどろき)、相見る眼の光、その底には確かに凄(すさま)じい暴風(あらし)が潜んでいたのである...
田山花袋 「蒲団」
...粕谷の書斎から遙に諸君と相見るを得るは...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼らの相見るや、実に嘉永四年江戸においてす...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...おそらくは相見るのもしばらくの間であろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あの辺で相見るの機会があったものと見なければなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...縁ある限り又親しく相見る機を得たいものと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その人をいかにして幸福ならしめ常に相見る方法をいかにして得ようかとばかり考えておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...未だ相見るに及ばなかつたものと推するのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは抽斎の嗣子と相見ることを得た...
森鴎外 「渋江抽斎」
...(c)我々は相見る前から...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかし幸いにも、拙者と彼とは、――形の交わりはないが、つねに戦場の好敵手として、相見るたび、心契(しんけい)の誼(よし)みに似たものを感じ合っている...
吉川英治 「三国志」
...――それはそれとして、相見るやいな、この男、「わああああ...
吉川英治 「私本太平記」
...久しき後に相見るなれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...相見るに忍びずとしてか...
吉川英治 「新書太閤記」
...こう乱れた気持で武蔵と剣のあいだに相見ることは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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