...日ごとに又その相見ることの晩(おそ)きを恨みつ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...相見る可からずと...
高木敏雄 「比較神話学」
...四五日後にはいかに燃えても再び相見ることが出来ないといふことで許さるべきではないか...
田山録弥 「時子」
...妻があり、子があり、世間があり、師弟の関係があればこそ敢(あえ)て烈(はげ)しい恋に落ちなかったが、語り合う胸の轟(とどろき)、相見る眼の光、その底には確かに凄(すさま)じい暴風(あらし)が潜んでいたのである...
田山花袋 「蒲団」
...葉子がいつかその青年と相見る機会が来るような予感がしないでもなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...彼らの相見るや、実に嘉永四年江戸においてす...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...縁ある限り又親しく相見る機を得たいものと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...この世の上で相見る間は何んなにか短かゝらうとも...
牧野信一 「歌へる日まで」
...相見る刹那に力一杯抱き合ふであらう...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...諸君とマメイドに再び相見るであらうことを――...
牧野信一 「初夏通信」
...二人のためには相見る時のない月日がたった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その人をいかにして幸福ならしめ常に相見る方法をいかにして得ようかとばかり考えておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...必ずや茶山は相見る日を待たずして屡(しば/\)報復を促し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...相見るに及ばなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(c)我々は相見る前から...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...当時大坂の中井履軒は襄を責めて不孝の子なりとなし相見ることを許さず...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...しかし幸いにも、拙者と彼とは、――形の交わりはないが、つねに戦場の好敵手として、相見るたび、心契(しんけい)の誼(よし)みに似たものを感じ合っている...
吉川英治 「三国志」
...茫然相見るのみにて往時の語もなし...
吉川英治 「年譜」
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