...おれは相手にしない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...てんで相手にしない...
太宰治 「火の鳥」
...顔をしかめるばかりで相手にしない...
太宰治 「未帰還の友に」
...こういう昔ふうな年の数え方は今ではてんで相手にしない人が多い...
寺田寅彦 「自由画稿」
...船ではだれも相手にしないので一人減り二人減り...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...ある歌人が来ての話の末に「今の若い人にさびしおりなどと言ってもだれも相手にしないであろう」という意味の意見を聞かされた...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...もう相手にしないことにきめました...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...酔っ払ってるから相手にしないという風だった...
豊島与志雄 「庶民生活」
...女や子供ばかりを相手にしないで...
豊島与志雄 「反抗」
...子路が相手にしないでいると...
中島敦 「弟子」
...こっちを相手にしない偉い男か...
夏目漱石 「三四郎」
...妙に手前の凧を相手にしない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...自分達はその提言を相手にしないことで...
牧野信一 「蚊」
...二人はてんで相手にしないのだから始末に了(を)へません...
牧野信一 「心配な写真」
...それも妾は殆ど相手にしないのに――さういふ意味を明らかに私に伝へた...
牧野信一 「妄想患者」
...もう誰(たれ)も相手にしないんだぜ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...ほかに祈願もあることでな」と、相手にしないで、「その挟(はさ)み筥(ばこ)から、わしの頭陀袋(ずだぶくろ)を出したいが、開くか」「開かない」「助市が鍵を持っているはずじゃ、助市はどこへ行ったな」「階下(した)へ行ったぜ、さっき」「まだ風呂場か」「階下(した)で、女郎衆(おんなしゅう)の部屋をのぞいてたよ」「あいつもか」と、舌打ちして、「――呼んで来い、早く」大蔵は、そういって、帯を締め直しにかかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...腕に覚えのある猟師なら相手にしない鳥がある...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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