...これでは折角(せっかく)の佐野電気特許事務所も気の毒ながら間もなく門前雀羅(もんぜんじゃくら)と相成るであろう...
海野十三 「名士訪問記」
...立帰り候わば専ら御国のためにも相成るべき旨申す間...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...国家の御為に相成る事に候えば本望と申すものに候...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...御國辱とも相成るべく...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...實は今頃既に出版に相成る筈でありましたが...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...七二人の侍が、ずかずかと、茶店の中へ入ってきて「只今、津軽越中守様が、御通行に相成る...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...何とか相成るまいか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その上尾州一藩の名折れとも相成る」「――」「折入っての願いだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...飛んだ御世話に相成る」などと國府彌八郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...独逸(ドイツ)連邦のようにしては如何」(『自伝』)と述べ幕府を首班とする大名連邦論が右派綱領として日程にのぼった慶応度(ど)にいたると「(大名)同盟の説行はれ候はば随分国はフリーにも相成るべく候へども...
服部之総 「福沢諭吉」
...同時に公表され得る機会を与えて頂ける事に相成るので御座います...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...判官として正しい裁きは相成るまい...
吉川英治 「大岡越前」
...われらも帰国相成るまい」と...
吉川英治 「黒田如水」
...さようなご遠慮を抱かせては此方の役目不つつかに相成る...
吉川英治 「三国志」
...何でそんなことを俄(にわ)かにおたずねに相成るのか」「いや今日...
吉川英治 「新書太閤記」
...雌雄(しゆう)を決せねば相成るまい」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...『最前、仰せ付けられました、吉良殿への挨拶にござりまするが』『うム』『何せい、先様の上野介殿は、四位の少将、高家衆でも、歴乎(れっき)とした御方、それへ、参上いたしますに、賄賂(わいろ)がましゅう、進物などは、かえって、不敬に思われますし……と云うて、御挨拶のみでも、相成るまいかと、両名して談合いたしましたが、殿のお思召(ぼしめし)の程は、どうでござりましょうか』『左様? ……』と、内匠頭も、その辺の、世事には、まことに晦(くら)かった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『相成るまい』と一言の下(もと)に退けて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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