...これでは折角(せっかく)の佐野電気特許事務所も気の毒ながら間もなく門前雀羅(もんぜんじゃくら)と相成るであろう...
海野十三 「名士訪問記」
...拙者は近く御当家に御召抱えと相成る身...
江見水蔭 「備前天一坊」
...……よろしく公平に質問の要旨をお聴取りに相成ることを...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...分限(ぶんげん)を忘るる故諸色(しょしき)高直(こうじき)に相成るなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...何(いず)れ五年十年帰国相成るべき事とも存ぜず候えば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...いかがに相成るか...
直木三十五 「南国太平記」
...のびのびと相成るようなら...
直木三十五 「南国太平記」
...当年十八歳に相成るのが...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...御政道の瑕瑾(かきん)と相成る...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御政道の瑕瑾(かきん)と相成る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御恩顧に相成る上は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...正木先生を自殺の決心にまで逐(お)い詰める事に相成るのでありますが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...大坂からお立ちに相成ることは...
吉川英治 「黒田如水」
...主命に反(そむ)くことと相成る...
吉川英治 「新書太閤記」
...「相成るべくは、一兵をも損せずに」と、思慮し、また、「石山の法城を中心に、方八町の門前町、そのほか浪華(なにわ)三里の内の町屋、港、橋々などを、兵火にかけて、灰燼(かいじん)とするも惜しい」と考えているからであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...沙門島(しゃもんとう)(流刑の孤島)までお出かけ願う仕儀と相成るかもしれん...
吉川英治 「新・水滸伝」
...『最前、仰せ付けられました、吉良殿への挨拶にござりまするが』『うム』『何せい、先様の上野介殿は、四位の少将、高家衆でも、歴乎(れっき)とした御方、それへ、参上いたしますに、賄賂(わいろ)がましゅう、進物などは、かえって、不敬に思われますし……と云うて、御挨拶のみでも、相成るまいかと、両名して談合いたしましたが、殿のお思召(ぼしめし)の程は、どうでござりましょうか』『左様? ……』と、内匠頭も、その辺の、世事には、まことに晦(くら)かった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『相成るまい』と一言の下(もと)に退けて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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