...加賀(かが)の宰相(さいしょう)治修(はるなが)の家来(けらい)に知行(ちぎょう)六百石(こく)の馬廻(うままわ)り役(やく)を勤める細井三右衛門(ほそいさんえもん)と云う侍(さむらい)は相役衣笠太兵衛(きぬがさたへえ)の次男数馬(かずま)と云う若者を打ち果(はた)した...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...この黒衣の人物は何者だろう?土部三斎と、長崎以来、これも深い欲得ずくの関係を結んでしまった、こないだ、広海屋火事の晩非業(ひごう)に倒れた浜川平之進と、相役をつとめて、賄賂不浄財(わいろふじょうざい)を取り蓄(た)め、今は隠居を願って、楽々と世を送っている、横山五助その人なのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...計らず相役と事を生じるに至った...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...そこへ相役の一人が供先から帰って真裸(まはだか)になって...
森鴎外 「阿部一族」
...このままには済まんぞ」こう言って抜打ちに相役を大袈裟(おおげさ)に切った...
森鴎外 「阿部一族」
...小姓は静かに相役の胸の上にまたがって止めを刺して...
森鴎外 「阿部一族」
...相役(あいやく)横田清兵衛と両人にて...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...相役(あいやく)と両人にて...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...相役いよいよ嘲笑いて...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...相役聞きも果てず...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...ただ一打に相役を討果たし候...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...かくて直ちに相役の嫡子(ちゃくし)を召され...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...篤(とく)と承知候えども壮年の頃相役を討ちし某が死遅れ候迄(まで)なれば...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...他にまだ二人ほど相役(あいやく)が居りますが...
吉川英治 「魚紋」
...「承知しました」と、相役の四名は、厚ぼったい帳面を何冊もひろげ出した...
吉川英治 「銀河まつり」
...どうした?」藤吉郎は相役のがんまくに...
吉川英治 「新書太閤記」
...藤吉郎は、他の相役と、溜(たま)りを作って休んでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...殿の御相役(ごあいやく)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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